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「アルファード」サイズのホンダ「高級3列シートミニバン」が凄い! “全長4.9m超え”巨大ボディに「爆速エンジン」搭載! 加速ヤバい300馬力の「最強仕様」とは

くるまのニュース 2024年8月8日 20時10分

ホンダは2023年12月に、上級ミニバン「オデッセイ」を日本市場で復活させましたが、過去にはさらに巨大な大型高級ミニバンを販売していました。

■ホンダ「高級3列シートミニバン」が凄い!

 ホンダは現在、ミニバンのラインナップの最上位に「オデッセイ」を設定しています。
 
 同車は、2021年に狭山工場閉鎖の影響で日本での生産をストップしていましたが、2023年12月に生産工場を中国に移管し、日本へ輸入する形で復活を遂げたモデルです。
 
 しかし過去にホンダは、このオデッセイを上回る巨大なボディと高性能エンジンを搭載した、パワフルな大型高級ミニバンを販売していたといいます。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 そのクルマとは、2007年にホンダが発売した「エリシオン プレステージ」です。

 同車のボディサイズは全長4920mm×全幅1845mm×全高1790-1810mmと、現在国内で販売されている車種で言えばトヨタ「アルファード」級の巨大なボディに、300馬力を発揮する高出力エンジンを搭載した、かつてなくパワフルな大型高級ミニバンでした。

 このエリシオン プレステージのベースとなったのが、当時ホンダのラインナップしていた上級ミニバンの「エリシオン」です。

 2004年に登場したエリシオンは、大きなボディと新開発の低床プラットフォームによる、広い室内と安定した操縦安定性を特徴とし、さらに最高出力250馬力を発揮する3リッターV型6気筒エンジンも搭載することで、伸びやかな加速と快適な走行を可能としていました。

 しかし、走りのレベルをさらに高めようと考えたホンダは、3年後の2007年にさらなる上位モデルとしてエリシオン プレステージを誕生させます。

 同車はトップグレードに、3.5リッターのV型6気筒エンジンを搭載。

 これは、ホンダの最高級車である「レジェンド」に当時搭載していたものと同じエンジンで、これによりエリシオン プレステージはレジェンドと並び、国内展開するホンダ車において最大排気量を誇りました。

 そして気になるスペックは、最高出力300馬力・最大トルク36.0kgmとミニバンらしからぬもの。

 車重1940kgという約2トンのボディを軽々と加速させ、0-100km/h加速は7秒台前半という、スポーツカー並みの性能を発揮します。

 さらに専用の外装デザインも採用したプレステージは、迫力あふれるフロントマスクと性能の高さによって「国産最強最速のミニバン」と評されました。

 このように、ホンダ渾身の大型高級ミニバンだったエリシオン プレステージですが、先行して登場し勢いに乗っていた他社のライバル車を上まわるほどの人気を獲得するには至らず、ベースモデルのエリシオンともに、2013年には生産を終了してしまいました。

 しかし、エリシオン プレステージのミニバンらしからぬ高性能ぶりは今でも話題に上り、SNSではミニバンとは思えない怒涛の加速を紹介する動画も見られます。

 また、エリシオンの名は日本市場からは消滅したものの、中国市場で展開される大型高級ミニバンの車名に採用されているなど、エリシオン プレステージの残した軌跡は今もしっかりと息づいているのです。

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