コインパーキングで高額請求される事例が相次いでいますが、どうすれば利用前に金銭トラブルを避けることができるのでしょうか。
■コインパーキングの案内看板で見るべきポイントとは?
クルマを運転して出かけた先で駐車する時に、コインパーキングを利用するユーザーも多いでしょう。
その際に、看板に記載の料金表示が分かりにくいことが度々問題になります。
特に「1日最大500円」や「最大24時間2000円」といった表示が、実際の料金体系と異なる場合があります。
消費者庁の調査によると、「最大料金は当日限り」や「24時間経過後は通常料金が加算される」といった小さな注意書きを見落とし、高額な請求を受けた事例が報告されているとのことです。
SNSでも「最大料金が繰り返し適用されない駐車場で高額請求された」「土日は最大料金が適用されず高額だった」「平日料金と休日料金を見間違えて駐車代が高くついた」などの声が多く寄せられています。
また、国民生活センターにも多くの苦情が寄せられており、2014年には日本パーキングビジネス協会が「時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン」を公表しました。
これによってガイドラインに沿った看板が増加しましたが、未だに分かりにくい表記の看板が存在します。
では、コインパーキングを利用する際には、何に注意すべきなのでしょうか。
まず、駐車前に看板をよく確認することが重要です。
「最大料金○○○円」と記載されている場合、最大料金が繰り返し適用されるのか、1回限りの適用なのかを確認しましょう。
「駐車後24時間毎繰り返し適用」と記載されていれば、「最大料金×利用日数」になりますが、「入庫から24時間最大料金」や「最大料金1回限り」と書かれている場合、最大料金は1回しか適用されず、その後は時間に応じて料金が加算されます。
また、「当日最大料金」と記載されている場合は、最大料金が当日限りで、日付が変わると通常料金に切り替わるため注意が必要です。
看板を確認しても料金体系が理解できない場合、記載されている連絡先に問い合わせるか、他の駐車場を利用することが推奨されます。
さらに、誤解を招きやすい料金表示については、消費者庁の景品表示法違反被疑情報提供フォームに報告するのも有効でしょう。
これらの表示は、景品表示法に規定する有利誤認に該当する可能性があり、事業者に対して消費者庁から措置命令が出される可能性があります。
このように、コインパーキングの料金表示は分かりにくい場合があり、利用前に注意深く確認することが重要です。
料金トラブルが発生した場合は、消費生活センターなどの窓口に相談することをお勧めします。