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7月に「日本でイチバン“売れた車”」はどんなモデル? 安価な「軽ワゴン」が強い人気も「大型SUV」も好調か!? 販売台数ランキング発表

くるまのニュース 2024年8月8日 20時25分

2024年7月の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。

■2024年7月に売れたクルマは?

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2024年8月6日、2024年7月の車名別販売台数ランキングを発表しました。

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。

●2024年7月 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「カローラ」(1万4622台)
 ・2位:トヨタ「ヤリス」(1万1617台)
 ・3位:トヨタ「シエンタ」(1万1441台)
 ・4位:トヨタ「ルーミー」(1万3台)
 ・5位:日産「ノート」(9000台)
 ・6位:ホンダ「フリード」(8442台)
 ・7位:トヨタ「アルファード」(8234台)
 ・8位:日産「セレナ」(7607台)
 ・9位:トヨタ「ランドクルーザーW」(7299台)
 ・10位:トヨタ「ノア」(7052台)

●2024年7月 軽乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(1万6500台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(1万3073台)
 ・3位:ダイハツ「タント」(1万2576台)
 ・4位:スズキ「ハスラー」(7501台)
 ・5位:日産「ルークス」(7419台)
 ・6位:スズキ「ワゴンR」(7083台)
 ・7位:スズキ「アルト」(5535台)
 ・8位:ダイハツ「ムーヴ」(5083台)
 ・9位:ダイハツ「タフト」(4644台)
 ・10位:三菱「デリカミニ/eK」(4600台)

 2024年7月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「カローラ」(販売台数1万4622台)が1位を獲得。続いて2位がトヨタ「ヤリス」、3位がトヨタ「シエンタ」と上位をトヨタが占めています。

 4位にはトヨタ「ルーミー」が復帰しました。スライドドアを備え、使い勝手が人気のハイトワゴンで、2016年11月の発売以来、常にランキング上位に位置していました。

 一方で、製造元のダイハツによる認証不正問題があり一時的に受注を停止していましたが、4月に生産を再開。再び上位のポジションを取り戻しています。

 5位は日産「ノート」です。2023年12月にマイナーチェンジされ、上級モデル「ノートオーラ」も6月13日に発売。マイナーチェンジ効果もあり、好調な売れ行きです。

 6位のホンダ「フリード」は6月28日に3代目の新型が発売されました。デザインを一新したほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」の搭載や先進運転支援「ホンダセンシング」の機能向上などを図っています。

 発売1ヶ月では累計3万8000台を受注するなど、ホンダの主力モデルとして早速支持を獲得しています。

 また、9位にはトヨタ「ランドクルーザーW」がランクインしました。ランドクルーザーシリーズでは、2021年発売の旗艦モデル「ランドクルーザー“300”」に続き、2023年11月には機能重視の「ランドクルーザー“70”」が登場。

 さらに、4月18日には主力モデル「ランドクルーザー“250”」が発売され、新世代のモデルが出揃いました。ランドクルーザー“300”とランドクルーザー“70”は現在も長期の納車待ちとなっていますが、ランドクルーザー“250”は初期の納車が進んでいるものとみられ、ランキング圏内に反映される形になりました。

 一方で、トヨタ「プリウス」や「ノア」「ヴォクシー」は受注を停止しており、ランキング外となっています。

 軽自動車のランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数1万6500台)が1位を獲得。

 2023年10月のフルモデルチェンジ直後は好調でしたが、ライバルであるスズキ「スペーシア」が翌月に登場。激しい首位争いのうえ、5月に首位を奪われましたが、6月に再び首位を取り戻しています。

 3位のダイハツ「タント」は人気の軽スーパーハイトワゴンですが、ダイハツの認証不正により受注を停止。これが解除となり、再び上位にランクインすることになりました。8位「ムーヴ」、9位「タフト」も同様です。

 4位のスズキ「ハスラー」は2024年5月に改良を実施。機能の拡充や新タイプ「タフワイルド」の設定で、売れ行きを伸ばしています。

※ ※ ※

 登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年7月の総合ランキングは以下の通りです。

●2024年7月 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(1万6500台)
 ・2位:トヨタ「カローラ」(1万4622台)
 ・3位:スズキ「スペーシア」(1万3073台)
 ・4位:ダイハツ「タント」(1万2576台)
 ・5位:トヨタ「ヤリス」(1万1617台)
 ・6位:トヨタ「シエンタ」(1万1441台)
 ・7位:トヨタ「ルーミー」(1万3台)
 ・8位:日産「ノート」(9000台)
 ・9位:ホンダ「フリード」(8442台)
 ・10位:トヨタ「アルファード」(8234台)

 全体の傾向では、2020年から2023年にかけて発生した世界的な半導体不足に伴う長期の納車待ちが大幅に改善。納車が進んだことで、人気モデルを中心に販売台数を増やしています。

 加えて、各社においても部品供給の見直しなどを進めたことで、半導体不足による影響は少なくなりました。

 2023年に発覚したダイハツの認証不正問題も、現在は多くのモデルで生産・販売が再開し、上位のポジションを取り戻しています。

 一方で、一部モデルでは大規模リコールなどによって受注停止しているものやモデルチェンジを控えているとされる人気車もあるため、引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。

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