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ダイハツの「軽」がまさかの“高騰中”!? いまが売り時な「軽セダン」とは

くるまのニュース 2024年8月10日 14時10分

海外での需要によって、国内の中古車相場が高騰している特定の車種があります。ベーシックな軽自動車だといいますが、どのクルマなのでしょうか。

■中東「パキスタン」での需要が高い「軽自動車」とは

「下取りの高いクルマ」ときくと、トヨタ「ランドクルーザー」や「アルファード」などの高級モデルを思い浮かべますが、実はいま「とある軽自動車」の中古車相場が「新車価格」に迫る勢いだといいます。
 
 中古車の海外輸出事情に詳しいクルマ買い取り専門店の担当者に話を聞きました。

 とある軽自動車というのは、ダイハツの「ミライース」です。

 車両価格(消費税込み)86万円から124万円とリーズナブルなベーシックモデルで、ハイブリッド車ではないのに、カタログ燃費は25km/L(WLTCモード)と超優秀。月に3000台ペースで売れ続けている軽自動車です。

 そんなミライースの中古車相場がなぜ、いま高騰しているのでしょうか。

 中古車の海外輸出事情に詳しいクルマ買い取り専門店の担当者は次のように話します。

「ミライースの中古車がいま、中東の国“パキスタン”からの需要で注目されています。

 パキスタンには、ランドクルーザーをはじめとして、トヨタ『C-HR』やホンダ『ヴェゼル』の各ハイブリッドモデル、またトヨタ『ヤリス』『ライズ』のようなコンパクトカー/コンパクトSUVなど、さまざまな日本の中古車が輸出されていきます。

 そのなかでミライースは、昨年(2023年)の実績でトップ3に入るほどパキスタンへ輸出されています」

 こうした高い需要によって業者向け中古車オークションでの相場が高騰し、下取り価格も高くなっているといいます。

 担当者によると、ミライースの中古車相場は2023年8月からの約1年間で、およそ「20万円」も落札相場が上昇したと話します。

 元々の新車価格が廉価なミライースにとって、20万円もの差は大きいものです。

 ただし高い相場でやりとりされるミライ―スは、「(乗用車は)製造年3年落ちまで、4WDやSUVは製造年5年落ちまで」というパキスタンの輸入規制に合致する必要があります。

 ミライースの場合3年落ち、つまり2024年なら2021年製造車までがパキスタンへ輸出できることになります。

 この規制に合致するミライ―スの相場が上昇しており、反対に2020年以前の中古車相場はガクンと下がってしまっていると前出の担当者は話します。

 コロナ禍の影響を受け、2021年から2023年は新車製造が極端に少なかった期間にあたります。

 パキスタンからの高い需要に対し供給が足りていないことから、ミライ―スの相場が高騰していると担当者は分析しています。

※ ※ ※

 中古車相場を予想するうえで、ボディカラーは重要な要素となります。

 パキスタンではホワイトのボディカラーが特に好まれる傾向にあるといいます。

 国内の中古車オークションでミライ―スは、他のカラーよりもホワイトのほうが落札相場が明確に高い結果となっているそうです。

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