スズキは新型コンパクトSUV「フロンクス」の今秋発売を予定しています。斬新なデザインが目を引く同車ですが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
■超ラッキーな「777」テールライト採用!
2024年7月25日、スズキは新型コンパクトSUV「フロンクス」を発表し、今秋の発売に先駆けて先行情報を公開しました。
「クーペ」と「SUV」をかけ合わせたような斬新な姿を持つ新型フロンクスとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
新型フロンクスは、「扱いやすいクーペスタイルSUV」をコンセプトとする、全く新しいジャンルのコンパクトSUVです。
流麗さの際立つクーペスタイルに、SUVのタフさと快適な室内空間、そしてコンパクトカーならではの取り回しの良さを掛け合わせたモデルとして仕上げられていると言います。
同車は日本に先駆けて、2023年4月にインドから販売が始まり、中南米、中近東、アフリカなどグローバルに展開され、各国で高い評価を獲得。
スズキの本拠である日本への導入が早くから期待されていましたが、ついに今回、日本での販売が実現する運びとなりました。
そんな新型フロンクスは、これまでのスズキ車とは一味違う、高級感の漂うエクステリアと上質なインテリアが特徴。
なだらかに傾斜を描くルーフラインと細部まで作り込まれたヘッドライトが精悍なイメージを、立体的な造形の施された盛り上がったフェンダーが力強さを同車にもたらしています。
このように感性に訴えるスタイリングをまとう新型フロンクス。
ボディサイズについては日本仕様車の数値は公開されていないものの、先に登場しているインド仕様車がヒントになりそうです。
インド仕様車のサイズは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mmと、全高以外はトヨタ「ライズ」と同等のサイズ感ですが、繊細に計算されたデザインの妙もあり、実際の値以上に大きなサイズに感じられます。
またインテリアも同様に、クラスを超えた上質感のある内装を採用しており、押し出しの強い立体造形のインパネや金属調の加飾、質感の高いシート素材の組み合わせが、新型フロンクスの個性を主張。
内装色はブラックを基調とし、ショルダー部やドアアームレストなどにボルドーの差し色を用いることで、もはや高級車と言えるお洒落さが表現されています。
一方で、スズキのモデルらしく実用性とパッケージングにもしっかり配慮されており、コンパクトSUVゆえの限られたスペースを有効活用。
十分な後席足元空間を確保したほか、遮音材を多めに採用し、同クラス内でも静粛性が高い快適な空間へと仕上がっています。
この新型フロンクスの日本仕様が搭載するパワーユニットには、1.5リッター自然吸気エンジンが採用され、6速ATが組み合わされます。
駆動方式は海外仕様と同じFF(前輪駆動)モデルのほか、日本仕様だけに独自の4WD(全輪駆動)モデルを設定。
この4WD仕様は駆動系に振動を抑える工夫を施すことで、静粛性が高められているのがポイントです。
走行性能については、低重心でワイドトレッド、ロングホイールベースという特性に加え、足回りに専用チューニングを施しており、高い操縦安定性と直進安定性、快適な乗り心地を実現したとスズキは説明します。
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スズキは新型フロンクスの発売に先駆け、8月から全国各地で新型フロンクスの先行展示会を開催しています。
また現在発表されていない日本仕様の価格や詳細なスペックなどについても、今後追加情報の公開が行われる予定です。