2024年上半期にトヨタでもっとも売れたクルマは「カローラシリーズ」です。さまざまなボディタイプがラインナップされる同車ですが、なかでも一番人気のボディタイプはどれなのでしょうか。
■7タイプある! 「カローラシリーズ」が人気!
自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2024年上半期(1月から6月)の新車販売ランキングを見ると、1位が「カローラ」(8万5201台)、2位が「ヤリス」(8万1715台)、3位が「シエンタ」(5万5649台)と、トップ3をトヨタ車が占めています。
なかでもカローラは、「カローラシリーズ」としてランキング1位を獲得。
2018年以降に発売された現行モデル(12代目)は、セダンの「カローラ」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、ハッチバックの「カローラスポーツ」、クロスオーバーSUVの「カローラクロス」、スポーティ仕様の「GRカローラ」がラインナップされます。
また、小型車のニーズに応えるため、5ナンバーサイズに収まる先代(11代目)の「カローラアクシオ」(セダン)と「カローラフィールダー」(ワゴン)が今も継続販売中。多彩なモデルを揃えているのもカローラの特徴となっています。
そんなカローラのなかで最も売れているのは、同車初のSUVとして2021年に投入されたカローラクロスです。現行モデルでは約半数を同車が占めています。
近年はSUVがブームとなっており、そんなトレンドを受けてSUVのカローラが登場しました。
SUVらしい力強いデザインとしながら、ボディサイズは全長4490mm×全幅1825mmという日本の道路環境で扱いやすい大きさを実現。
室内空間やラゲッジスペースも十分な広さを確保しており、そのうえ218万4000円から345万9000円という、200万円台前半から購入できるという点も魅力となっています。
2023年10月18日に一部改良を受け、パワーユニットや先進安全機能が進化。ハイブリッド車に搭載される1.8リッターエンジンはハイブリッドシステムの電動モジュールを刷新し、低燃費と高出力を実現しました。
また、ガソリン車は1.8リッターエンジンを廃止。代わりに、最高出力170馬力・最大トルク202Nmを発揮する2リッターダイナミックフォースエンジンが搭載され、こちらも低燃費と高出力を可能にしています。
次に売れているのはワゴンのカローラツーリングで、全体の約3割。幅広い層から支持されていますが、若いユーザーからも人気があるといいます。
ワゴンならではの特徴である「荷物が積める」ということに加え、取り回しがしやすいのも人気の理由。数少ない国産ワゴンとして、堅調に売れているようです。
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そのほかのカローラの販売状況は、セダンのカローラ、ハッチバックのカローラスポーツ、スポーツ仕様のGRカローラという順になります。
また、先代のカローラアクシオとカローラフィールダーは、カローラシリーズ(11代目+12代目)の1割強を占める“隠れた人気モデル”となっているのです。
法人ユーザーを中心とし、5ナンバーサイズで運転のしやすさ重視する一般ユーザーも購入。
設計が古いものの、逆にシンプルな装備が魅力となっており、とくにワゴンのカローラフィールダーは荷物を積みやすいことから、ライトバンとして使用する法人ユーザーもいるようです。