いま、車中泊のトラブルが増加中だと言います。中には悪質な犯罪行為も…ブームの今こそ見直したい「車中泊マナー」とはどのようなものなのでしょうか。
■騒音やゴミ問題だけでなく、犯罪行為も問題に!
最近はアウトドアブームによって車中泊をする人が増えている一方、各地でさまざまなトラブルが発生しています。
では、車中泊をする際には一体どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
最近はソロキャンプや登山、ハイキングなど、アウトドアアクティビティを楽しむ人が増加しています。
特にキャンプに際しては夜間車中泊をして過ごす人も少なくありません。
車中泊は宿泊代を安く抑えられるほか、悪天候でも宿泊しやすい、好きな時間に好きな場所へ行けるといったメリットがあります。
徐々に車中泊が広がりをみせる一方、キャンプ場や道の駅などでは車中泊によるトラブルも複数報告されています。
では、一体どのようなトラブルが起きているのでしょうか。また、車中泊をする際にはどのような点に注意すべきなのでしょうか。
まず、トラブルのひとつとして「騒音問題」が挙げられます。
たとえば夏の暑い時期や冬の寒い時期には、エアコンを稼働させるため一晩中エンジンをかけっぱなしにする行為がたびたびみられます。
加えて家族・友人同士で車中泊をする人の中には、深夜遅い時間に大声で会話をしている人もいます。
SNS上においては車中泊を経験した人から「エンジン音がうるさくて眠れない」「会話がうるさい時は耳栓を使う」「ドアの開け閉めの音が気になる」といった声が寄せられています。
車中泊をする際はエンジンを切り、夜間のおしゃべりを控えるなど、周囲の人へ配慮することが基本です。
車中泊をする人の中には車内にポータブルエアコンを用意したり、敷きパッドや衣類の素材を工夫したりして暑い時期および寒い時期を乗り切っている人もみられました。
さらに車中泊に関しては「ゴミ捨て問題」も指摘されており、道の駅では車中泊をしていたグループが早朝からゴミ箱に食べ物やペットボトルなどのゴミを捨て、ゴミ箱があふれかえっている事例が報告されています。
また道の駅によってはゴミの持ち込みを禁止するため、あえてゴミ箱を設置していない場所があるものの、そのような対策を講じていてもトイレや駐車場内にゴミが捨てられることがあるようです。
一般的に車中泊では「自分のゴミは自宅に持ち帰る」のがマナーであり、自分で消臭タイプのゴミ袋を持参する・ゴミを収納できるクーラーボックスを準備しておくなどの心がけが必要です。
どうしても外でゴミを処分したいという場合には、全国のRVパーク(車中泊施設)のうち、ゴミの引き取りをしてもらえる施設を選ぶことを検討しましょう。
そして、犯罪につながる行為として「盗電」や、「トイレットペーパーの盗難」も相次いでいます。
盗電は道の駅などの施設にあるコンセントでスマートフォンやキャンピングカーのバッテリーなどを充電する行為で、れっきとした窃盗罪に当たります。
トイレットペーパーの盗難に関しても同じく窃盗罪であり、複数の道の駅では「盗まれるほど人気なトイレットペーパー」と名付けて販売しているところもあるほどです。
このように、一部の悪質なユーザーの行為が原因で車中泊を禁止する施設も少なくありません。
車中泊をするときは、自分の行動がルールやマナー違反に当たらないかを改めて確認しておくことが重要です。
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道の駅や高速道路のSA・PAなどはドライバーの休憩施設であり、基本的には車中泊が推奨されていません。
仮に車中泊ができる道の駅やキャンプ場、RVパークであっても、施設や周囲の人に迷惑にならないようルールやマナーを守りましょう。