クルマの中に「虫」が入り込むことがありますが、どのように対処すれば良いのでしょうか。
■車内に入り込んだ「虫」どうやって追い出す?
クルマの窓を開けて運転していたり、乗り降りの際にドアを開けると、車内に「虫」が侵入してくることがあります。
走行中に車内を飛び回ったり、窓に止まったりすると、小さな虫でも気が散ってしまい、運転に集中できないという経験をしたことがある人もいるでしょう。
なかには、ハチやアブなど刺されると危険な虫が入り込むことも考えられますが、どう対処するべきなのでしょうか。
もっとも良いのは、虫を潰さずに車内から外に出すことです。
潰してしまうと虫の体液やりん粉(羽についた粉)などがクルマの内装に付着し、放置しておくと硬くなって汚れてしまうほか、インテリアを傷める原因にもなります。
安全な場所に停車し、窓を開けてティッシュなどで追い出すのがベストな対策といえます。
また意外に有効なのがビニール袋を使って捕獲することです。大きい虫などはビニール袋に閉じ込めて捕獲し、窓の外へリリースするのが良いでしょう。
ビニール袋は軽いものですし、ほかにもいろいろな用途に使えるので、クルマの中に何枚か積んでおくと便利です。
ほかにも、車内にクモが侵入し、いつの間にか巣を張ってしまうことも考えられますが、この場合もティッシュなどで包んで処理するのが望ましいでしょう。
しかし、動きが遅い虫ばかりとかぎらず、車内をあちこち動き回る羽虫などは思うように捕まえられないことがあります。
その場合は、窓を全部開けて走行するのがおすすめです。すべての窓を全開にして一定の速度で走行するという方法ですが、車内で風が巻き起こり、一定のスピードで5分も走れば、風の流れに乗って虫が外に出ていってくれます。
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車内に侵入した虫はもちろんですが、走行中にボディにこびりついてしまう虫の死骸も厄介です。
対策としてはボディコーティングが有効で、皮膜が硬いガラス系コーティングを施しておけば、虫の死骸がついても洗車で落としやすくなります。
なお、こびりついた虫の残骸は、市販のシートクリーナーなどでなるべく早く取り除きましょう。
タンパク質が硬化してしまうと簡単に落とせなくなってしまうこともあり、できるだけ早く拭き取ることが重要です。
こびりついて取れなくなってしまった虫の死骸は、お湯で濡らしたウエスなどを数分当てると、たんぱく質が柔らかくなって楽に拭き取れるようになります。
その際、ゴシゴシ擦ってしまうとボディにキズが付くので、やさしく落とすようにしましょう。