5速MTと2.5L直6ターボ仕様のトヨタ「クラウンエステート」が販売されています。
■5速MTと2.5L直6ターボ仕様のトヨタ「クラウンエステート」
根強い人気を誇るトヨタ「クラウンエステート」の5速MT仕様車が発見されました。
いったいどのような個体なのでしょうか。
現行モデルにあたる16代目「クラウン」は、セダンのほかにクロスオーバーやスポーツSUVなど、大きな変革を遂げました。
過去のクラウンにも新たな顧客層や若返りを図ったモデルが数多く誕生しましたが、その象徴ともいえるのが1999年に登場した11代目クラウンです。
11代目クラウンは、従来の快適性を追求した「ロイヤル」シリーズとは別に走行性能を追求した「アスリート」を展開します。
アスリートシリーズに搭載された、2.5リッター直列6気筒ターボエンジンの「BEAMS 1JZ-GTE」は、最高出力280ps、最大トルク38.5kg・mを発生するスポーツカー顔負けのユニットです。
また、16代目クラウンでも注目を集めているステーションワゴンタイプの初代「エステート」が誕生したのも11代目クラウンからになります。
このようにタクシーや公用車などで採用されるイメージを脱却し、走りのイメージを色濃くした11代目クラウンですが、中古車市場に5速MT仕様が掲載され注目を集めています。
今回、掲載されたクラウン5速MT仕様は改造車やスポーツカーの販売を得意とする埼玉県の「MSG」によるものです。
ベースとなったクルマは、2001年式でステーションワゴンタイプのクラウンエステートになっています。
グレードは、2.5リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載したアスリートVで、動力性能はいまでもトップレベルの走りといえるでしょう。
走行距離は約8万km、ボディカラーはレッドメタリックで年式を感じさせないクオリティーです。
なお、今回の個体にはサンルーフが装備されているので、開放感を味わいたい人にもピッタリの仕様です。
エクステリアはライトカスタムが施されており、エアサスペンションによる極限までのローダウンに加え、ディープリムの大径社外アルミホイールに換装することで迫力の外観となりました。
また、フロント、リアスポイラーとサイドステップを装着することで、車高がさらに低く感じる仕様になっています。
マフラーも直管型ストレートタイプの社外品に換装され、レーシーなサウンドと高回転の伸びが期待できます。
インテリアは、運転席のみsparco社製のバケットシートに換装されており、ステアリングもエアバッグレスの社外レザーステアリングに交換されています。
モニターは純正と社外品のデュアル構成でナビも2画面で表示可能です。
グローブボックス内には車高調整のスイッチがビルトインされ、任意の高さを調整できます。
それ以外のインテリアは、クラウンらしいレザーシートとウッドパネルに囲まれた上質感を感じさせるものです。
そして、最大の特徴は従来の5速ATから5速MTに換装されていることです。
これにより、クラウンの高級車としての魅力はそのままにクルマを操る喜びも手に入れました。
ほかにも、他の人と違ったクルマに乗りたい人やドリフトベースの車両として、候補に挙げる人もいることでしょう。
今回、なぜこのようなクルマを取り扱うことになったのか、取り扱い元であるMSGの担当者は以下のように話します。
「弊社はスポーツカーの改造車買取をしていまして、その一環としてお客様から買取したのがこのクルマとなります」
※ ※ ※
今回のクラウン エステート5速MT仕様車は228万円(税込)にて取り扱われています。
希少なクラウン5速MTに加えて、ステーションワゴンということもあって、走りだけでなく、趣味にフル活用したい人にはピッタリの1台といえるでしょう。