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トヨタの「ハイブリッド」搭載! マツダ新型「“ゴツ”顔SUV」発表! 超ワイドボディがカッコイイ「CX-50」日本導入はないのか

くるまのニュース 2024年8月27日 11時30分

マツダの北米法人は2024年7月9日、新型「CX-50」(2025年モデル)を発表しました。トヨタのハイブリッドシステムが搭載されるといいますが、日本にやってくる可能性はないのでしょうか。

■マツダ新型「CX-50」日本導入の可能性は?

 アメリカでは、ついにマツダの「CX-50」のハイブリッドが2025年モデルとして発表されました。

 その内容は2.5リッターの自然吸気4気筒エンジンにモーターを組み合わせたTHS(トヨタハイブリッドシステム)に、後輪もモーターで駆動する電動AWDというもの。

 システム最高出力は219馬力で、燃費は100km走行あたり6.2リッターと、CX-50の2.5リッターエンジン搭載モデル比で40%以上向上していると説明されています。日本風に言えば、16.13km/Lといった性能です。

 ちなみに、同じように2.5リッターのハイブリッドを搭載するトヨタ「RAV4ハイブリッド」の場合は、システム最高出力が222馬力に燃費が20.3km/Lです。それと比べると北米の新型CX-50ハイブリッドは、燃費ではなく、走りに振ったセッテイングになっているのかもしれません。マツダらしい部分ではないでしょうか。

 では、そんなマツダのCX-50ハイブリッドが日本にやってくる可能性はないのでしょうか。

 まず、可能かどうかといえば、答えはYESです。なぜなら、過去にマツダは3代目「アクセラ」の時代に、トヨタのTHS IIハイブリッドシステムを搭載した実績があります。

 ちなみに北米のCX-50を生産する工場は、マツダとトヨタが合弁してできた「マツダ・トヨタ・マニュファクチャリング」というところです。その工場では、マツダのCX-50とトヨタの「カローラクロス」が生産されています。トヨタとの共同の工場ですから、トヨタのパワートレインを使用するのは簡単と言っていいでしょう。

 それと比べると、日本でトヨタからハイブリッドのパワートレインをもらって、マツダの工場に運び、そこで搭載するというのは、共同の工場で作るのよりは手間がかかります。

 ましてや、そもそもCX-50の日本導入も済んでいません。そういう意味では面倒くさいことは間違いありませんが“できるかできないか?”となれば「可能」でしょう。

 過去にマツダは、イタリアからエンジンを広島に運んできて「アバルト124スパイダー」を作っていたこともあります。パワートレインをもらうことについては、ある意味、マツダはベテランなのです。

 さらには、日本で作らずとも、逆輸入という格好で持ってくるという手もあります。日本でも、すでにショップレベルで並行輸入車として販売している実績もあるようです。

 近年、海外の工場で作ったクルマを日本に持ってきて売るという手法は、広く使われるようになっています。

 トヨタでいえば「GRスープラ」や「ハイラックス」、「タウンエース」などが海外で生産されています。日産は「キックス」が海外生産ですし、ホンダは海外生産の「オデッセイ」を販売しています。

 マツダの場合でも、「CX-3」が海外生産だった事例もあります。一から日本仕様で生産することと海外生産車を持ち込むことを比較して、手間ひまとコストに有利だと判断すれば、海外生産車の日本販売もあるかもしれません。

 基本的にCX-50とCX-5は同じFFプラットフォームを使い、似たサイズ感のSUVです。

 ただし、洗練されて街中が似合うCX-5に対して、CX-50はワイルドな雰囲気でオフロードが似合うという個性の違いがあります。

 また、CX-5には、エンジン車とディーゼル車しかありませんから、CX-50のハイブリッドはバリエーションの抜けをカバーする存在になることでしょう。

 ただし、最後に一つ懸念もあります。それは2013年に発売された、THS IIのハイブリッドを積んだアクセラの人気がなかったことです。

 アクセラ自体の人気はありましたが、ハイブリッド版の売れ行きは良いとは言えないものでした。

 それから11年を過ぎた現在であれば、結果は違ってくるかもしれません。どちらにせよ、自動車ファンとしては、魅力的なクルマが1台でも増えてほしいというのが願い。CX-50がハイブリッドと共に日本に導入されてほしい…マツダの英断を期待したいと思います。

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