スズキの軽自動車「アルト」ですが、実は軽自動車じゃないアルトも存在しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■軽規格超えの「大きなアルト」とは?
1979年にデビューしたスズキ「アルト」は、これまで使いやすい経済車として、軽自動車ブームの一端を担ってきました。
そんな45年の歴史を持つ同車ですが、なかには軽自動車じゃないアルトも存在しています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「アルト K10」です。
同車は、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキが展開するコンパクトカーで、2022年8月から販売されています。
日本にも軽自動車「アルト」がラインナップとして存在していますが、内外装ともに仕様は異なっており、独自のボディを持つ小型ハッチバックモデルです。
現地では、インドの若者を中心に人気を博しています。
ボディサイズは全長3530mm×全幅1490mm×全高1520mmと、軽自動車規格(全長3400mm以下×全幅1480mm以下×全高2000mm以下)よりも、わずかに大きく設計されています。
エクステリアは、力強い印象を与えるヘッドライトやハニカムパターンのフロントグリル、そして独自にデザインされたリアコンビネーションランプが取り入れられています。
一方インテリアは、前後席にゆとりのある足元スペースを確保し、人間工学に基づいて設計された実用的な収納スペースが特徴です。
また、インパネ中央に鎮座する7インチのインフォテイメントシステムはApple Car PlayやAndroid Autoに対応し、利便性を向上。
そのほか15種類以上の安全装備を搭載するのにくわえて、HEARTECTプラットフォームの採用により、衝突安全性能やNVH性能も向上が図られています。
パワートレインは、最高出力66.6馬力・最大トルク89Nmの1リッター直列3気筒デュアルジェットデュアルVVTエンジンに、トランスミッションはAGS(自動MT)と5速MTの2種類から選択可能なガソリンエンジンモデルと、最高出力65.8馬力・最大トルク89Nmの同エンジンに5速MTを組み合わせた、CNG(圧縮天然ガス)モデルがラインナップ。
CNGモデルは、ガソリンとCNGのどちらでも走行することができ、CNG1kgあたり33.85kmの走行が可能という高い燃費性能が魅力です。
なお駆動方式は、両モデルともFFが採用されています。
アルト K10の価格は、39万9000ルピー(約70万2500円)から58万3500ルピー(約102万6800円)です。