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全長6m超え! トヨタの「最新型バン」がスゴい! 「ハイエース」とは違う“ボンネット付き”バン! MT&超静音モデルまで設定の「プロエース」とは

くるまのニュース 2024年8月17日 6時10分

トヨタは「ハイエース」とは異なる商用バンを展開しています。一体どのようなモデルなのでしょうか。

■「ハイエース」よりデカい! 「エース」の名が付く商用バン

 商用バンの定番モデルとして、トヨタ「ハイエース」は1967年の登場以来、多くの国と地域で愛されています。
 
 しかし、一部の地域ではそんなハイエースとはまた異なった別の「商用バン」が存在し、多彩なバリエーション展開をしています。一体どのようなクルマなのでしょうか。

 ハイエースは、広い室内空間による高い積載性や走行性能といった機能面だけでなく、極めて丈夫なシャシ・ボディなどの堅牢性や信頼性、耐久性という面も高く評価されています。

 展開する地域は日本だけにとどまらず、約150もの国と地域でも展開され、高いシェアを獲得しています。

 現行型は5代目(200系)で2004年8月に発売。高い耐久性や広い荷室などはそのままに安全性能や快適性能などを高め、ハイエースとして正統な進化を遂げています。

 現在では、商用ユースだけでなく趣味の実用車として用いる場合や、車中泊・アウトドアギアとして、市販のアクセサリーパーツなどを用いて自分流にカスタムして乗る一般ユーザーもおり、改めて多用途性に注目されています。

 そして、主に欧州などの地域では、これら“ハイエース系列”とは全く異なるシリーズ「プロエース」が展開されているのです。

 プロエースはプジョーやシトロエンなどからなるグループPSA(当時)との協業によって登場した商用バンシリーズで、「プロエース」「プロエースマックス」「プロエースシティ」があります。

 現在販売されているのは2代目のプロエース/プロエースマックス、および初代プロエースシティです。

 プロエース/プロエースマックスはシリーズ最大のモデルで、全長5413-6363mm×全幅2050mm×全高2254-2764mm、ホイールベースは3450-4035mm。ニーズや用途に合わせて全長3種類、全高3種類からそれぞれ選択できるようになっています。

 なお商用モデルのほかに最大9人乗りの乗用モデル「プロエースヴァーソ」も用意されています。

 パワーユニットは2リッターディーゼルまたはモーターを備えるEVタイプを設定。ディーゼルは最高出力が異なる3つの仕様(120ps、140ps、180ps)があります。モーターは最高出力272psで、一充電あたりの航続距離は420kmとなっています。

 アダプティブクルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキをはじめとする安全運転支援システムは充実しており、強い横風による車両のふらつきを防止するクロスウインドアシスト機能も備わっています。

 一方のプロエースシティはプジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」などの兄弟車にあたり、商用モデルのほか、5人乗りのショート、7人乗のロングモデルもラインナップ。

 ボディサイズは全長4403-4753mm×全幅1848mm×全高1800-1812mm、ホイールベース2785mmです。

 パワートレインは通常のガソリン/ディーゼルエンジン車のみならず、バッテリーEVモデルも存在。エンジン車のトランスミッションは8速ATに加え、6速MT車も用意しています。

 このように、プロエースシリーズは国内におけるハイエースのバリエーション展開以上ともいえる多彩なラインナップを誇っており、シェアの拡大を図っています。

 なお、これらのプロエースシリーズの国内投入に関して、トヨタからのアナウンスは一切ありません。

 しかし、現行型のハイエースが登場から20年が経過しようとするなかで、全面刷新を求める声も多く寄せられており、次期モデルを待ち望む人も少なくないようです。

※ ※ ※

 ちなみに海外では、2019年2月に6代目ハイエースとなる300系が登場。日本国内のモデルとは大きく異なり、エンジンがキャビン(客室)の下ではなく、さらにフロントにあるセミボンネット型を採用。

 ボディサイズも全長5265-5915mm×全幅1950mmと極めて大きく、搭載エンジンは日本と同様の2.8リッターディーゼルターボエンジンに加え、3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンもラインナップしています。

 日本では豪華な内外装に仕立てた「グランエース」がラインナップされ、販売されていますが、依然として商用モデルは登場していません。

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