オペルは2024年7月3日、新型SUV「フロンテラ」を欧州で発売しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■20年ぶりに復活 7人乗りも用意
オペルは2024年7月3日、新型SUV「フロンテラ」を欧州で発売しました。
フロンテラは1991年登場したコンパクトSUVです。1998年には2代目が発売されましたが、2004年に販売中止となりました。
それから20年が経過した2024年4月、新型フロンテラの映像が公開され、20年ぶりに復活することとなりました。
新型では、新たにEVもしくはハイブリッドのパワートレインが採用され、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの2タイプが用意されます。
エクステリアは最新のオペル共通デザインが採用され、ヘッドライトとグリルが一体化したフロントパネルを装備。新しい「オペル ブリッツ」のエンブレムが掲げられているのが特徴です。
ホイールアーチとサイドシルは際立ち、Cピラーは人目を惹くだけでなく力強さも感じさせ、頑丈なデザインとしています。
テールライトは細く鋭いデザインで、先進的な印象をもたらしています。
インテリアでは、直線基調でシンプルにまとめ、ステアリングホイールには新デザインを起用。2つの10インチワイドスクリーンスマートフォンステーションなどの機能が装備されているのもポイント。
シートにはコントラストステッチが施され、持続可能なリサイクル素材が用意されているなど、環境性能にも配慮されました。
また、新開発のシート構造「インテリシート」は、尾骨への圧迫を和らげるといいます。
ラゲッジスペースはコンパクトSUVにしては大きくとられ、460リットル以上を積載することができます。
リアシートは60:40の分割可倒式で、シートを倒すことによって最大積載量は1594リットルにもなるため、より多くの荷物を積むことが可能です。
パワートレインは、74kW(100馬力)1.2リッターガソリンターボエンジンに21kW(28馬力)のモーターを組み合わせる標準グレードと、100kW(136馬力)の1.2リッターガソリンターボエンジン+モーターの高出力グレードもラインナップされます。
いずれもトランスミッションは6速デュアルクラッチトランスミッションです。
EVモデルでは、一充電走行距離(WLTPモード)305kmの標準グレード、400kmに拡大された「ロングレンジ」グレードの2種類が設定されています。
機能装備では、オートハイビーム機能・エコLEDヘッドランプ・冷却機能付きのワイヤレス充電器などが装備されています。
新型フロンテラの欧州での価格は5人乗りが2万8990ユーロ(日本円で約500万円)、フロンテラ ハイブリッドは5人乗りが2万3900ユーロ(日本円で約410万円)となっています。