ホンダのミニバンである「ステップワゴン」。現在のモデルは2022年5月にデビューですが、現在まで未だに一部改良もマイナーチェンジも行われていません。そろそろ新型モデルや特別仕様車の登場はないのでしょうか。考察します。
■ホンダ新型「ステップワゴン」まもなく?
ホンダのミニバンである「ステップワゴン」。現在のモデルは2022年5月にデビューしています。つまり現在まで、すでに2年の歳月が流れていますが、いまだに一部改良もマイナーチェンジも行われていません。
ちなみに、2015年4月に登場した先代モデルは毎年のように改良を行っており、デビュー2年目には、早速のマイナーチェンジも実施しています。
ただし、近年のホンダの新型車は全体的に一部改良やマイナーチェンジがゆっくりという印象があります。
2021年4月に登場した現行型「ヴェゼル」がマイナーチェンジを行ったタイミングは、デビュー3年目となる2024年4月のことでした。
同じく2021年8月登場の現行型「シビック」は、翌2022年にハイブリッドを追加しますが、マイナーチェンジはデビュー3年後の2024年秋となります。
そして2022年11月に誕生した「ZR-V」は、翌2023年10月に特別仕様車を追加していますが、まだ改良は行われていません。
そんな最近のホンダの動きを見ると、2022年デビューの現行ステップワゴンの一部改良、もしくはマイナーチェンジは、3年目となる2025年になるのかもしれません。
ただし、特別仕様車や新グレードの追加は、デビュー3年を待たずにシビックやZR-Vでは行われています。そういう意味では一部改良の前に、特別仕様車などの追加が期待できます。
追加される特別仕様車としては、いくつかのパターンが予想できます。
ひとつは、先代モデルでも設定されていた「モデューロX」の追加です。「モデューロX」は、ホンダアクセスが手掛けるコンプリートカーで、いわば自動車メーカー自らが行ったチューニングカーとなります。
これまで「S660」やヴェゼル、「フリード」などに設定されていました。先代ステップワゴンにもモデューロXがあったので、現行モデルに追加される可能性は高いと言えるでしょう。
もうひとつは他モデルにも採用されている人気の特別仕様車です。それが先代ステップワゴンにも設定されており、現行の「フィット」やZR-Vに設定されている「BLACK STYLE」です。
名称は異なるものの、「オデッセイ」にも「BLACK EDITION」という同様の特別仕様車も存在します。黒を基調として、スポーティに仕上げるBLACK STYLEの追加が可能性としては大きいでしょう。
また、マイナーチェンジにてヴェゼルに追加された「HuNT(ハント)パッケージ」と似たようなアウトドアテイストの特別仕様車という可能性もあります。
キャンプなどで使うユーザーを開拓するのにぴったりの仕様ではないでしょうか。
さらにアウトドアユーザーを狙うのであれば、ハイブリッドグレードに対する4WDの追加という可能性もあります。
現在のステップワゴンの4WDはエンジン車にしか設定されておらず、ハイブリッドはFFしかありません。そこで、新グレードとしてハイブリッドに4WDを追加するというアイデアです。
どちらにせよ、特別仕様車の追加や一部改良、マイナーチェンジは売り上げアップの特効薬です。
2023年の暦年の「ステップワゴン」の国内販売は約4万4000台で、目標とする年間6万台には、物足りないという数字です。
そういう意味で、この冬に「ステップワゴン」の販売のテコ入れとして、何か動きがあってもおかしくはありません。ホンダの動きからは目を離すことはできません。