日本では先代モデルで生産終了となっているトヨタ「カムリ」ですが、新型モデルがサウジアラビアで登場しました。どのような特徴を持っているのでしょうか。
■新型カムリはどのような特徴を持っている?
2024年8月16日にサウジアラビアトヨタは、新型「カムリ」を正式発表しました。
日本では先代モデルで生産終了となっていますが、彼の地で登場した新型カムリはどのような特徴を持っているのでしょうか。
トヨタのセダンとして長い歴史を持つカムリですが、1980年に「セリカ・カムリ」として登場したところから始まります。
その後、セリカから独立した単独モデルとして、2代目(1982年)、3代目(1986年)、4代目(1990年)、5代目(1994年)、6代目(1996年)、7代目(2001年)、8代目(2006年)、9代目(2011年)、10代目(2017年)、11代目(2023年)と歴史を重ねてきました。
現行となる11代目カムリは、2023年11月15日に米国にて世界初公開。その数日後には中国でもお披露目されています。
11代目カムリのプラットフォームは10代目モデル同様に「GA-K」を採用。
基本的なシルエットはキープコンセプトですが、フロントデザインやインテリア、パワートレインなどは刷新されました。
エクステリアは現在のトヨタ車で共通となる「ハンマーヘッド」をフロントに採用したことで、洗練された印象となっています。
なおフロントデザインは、大きく2つが用意されブラックグリルが特徴的なスポーティ仕様と、グリルレス風でラグジュアリーな印象を与える仕様が設定されました。
パワートレインは、米国向けが2.5リッターハイブリッドのみとなり、それまで設定されていたV6モデルは廃止されました。
一方の中国では、2.5リッターハイブリッドに加え、2リッターハイブリッドと2リッターガソリンの3種類が用意されます。
インテリアでも、米国仕様はダッシュボードに埋め込んでいるデザインの12.3インチセンターディスプレイを採用するなのに対して、中国仕様では外に突出したデザインとなっています。
それ以外でも、静電容量式タッチパネルやフレグランス機能、AIを活用した音声認識など、中国専用の装備も設定されています。
またその他の国や地域でも順を追って新型カムリが導入されています。
そうした中で今回はサウジアラビアで新たに発表されました。
サウジアラビアトヨタでは、正式発表する前からSNSなどでカムリの歴史を振り返る投稿をするなど盛り上げムードでした。
そして発表されたカムリは、デザインはブラックグリルが特徴的なスポーティ仕様のみとなっています。
インテリアは基本的に米国と同様のものになっており、全7グレード展開となることで細かな装備が異なっているようです。
またパワートレインは、2.5リッターガソリンと2.5リッターハイブリッドを設定しています。
なお価格はガソリンの「E」が10万5340SAR(約約418万円)から「LUMIERE HEV」が14万9500SAR(約593万円)です。