トヨタ「ランドクルーザー250」は世界各国で販売されています。日本ではディーゼルとガソリンが設定されていますが、海外ではハイブリッドも。ではランドクルーザー250のハイブリッドはどのような印象なのでしょうか。オーナーに話を聞きました。
■ランクル250ならではのパワフルな走り!326psの北米仕様ハイブリッドモデル
日本未発売のトヨタ「ランドクルーザー250」のハイブリッド車を購入したユーザーがSNSで話題になっています。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
2023年8月にデビューした「ランドクルーザー250」には、国や地域に合わせてパワートレインが設定されています。そのひとつに日本にはないハイブリッドがあります。
ランドクルーザー 250は、プラットフォームは「ランドクルーザー 300」同様、「GA-Fプラットフォーム」を採用しています。
ボディサイズは、全長4925mm×全幅1980mm×全高1870mm、ホイールベース2850mmはランドクルーザー300に肉薄するものです。
日本でのパワートレインは、2.8リッター直列4気筒のディーゼルエンジンと2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンの2本立てとなっていて、ハイブリッドの設定はありません。
SNSではすでにディーゼルやガソリンを納車した人の投稿がありますが、「ややパワー不足」を指摘する声も。
そうしたことから海外で展開されているハイブリッドの設定を希望する声が挙がっていました。
そんななか、いちはやくハイブリッドを購入したユーザーが、SNSに投稿したことが話題になりました。
投稿主は海外在住で、北米仕様の2.4リッター直列4気筒ターボチャージャー付ハイブリッド「i-FORCE MAX」搭載モデルを購入。
北米のミドルサイズSUV「タコマ」にも搭載されているパワーユニットで、最高出力326ps、システム最大トルク465lb.-ft.を発生します。
実際にランドクルーザー 250のハイブリッドをどのような経緯で購入したのか、ユーザーは次のように話します。
「昔から箱っぽい車が好きなので試乗もせず値段も不明なままオーダーしました。
以前はタコマに乗っていたのですが2年経ったタイミングでランクル250が出たので買い替えました。
ただタコマに比べるとあまり積載出来る量が少なそうなのでキャンプ使いには装備を厳選する工夫が必要かなと感じました」
■日本未発売のハイブリッド! 乗った印象は?
実際に日常で使っている印象について、前出のユーザーは次のように話します。
「従来のトヨタ・ハイブリッド・システムとは全く別のフィーリングのハイブリッドだなと感じました。
燃費も良くはなくeCVTの様な極めてスムーズな制御、という感じはなくダイレクト感のある走りに振ったハイブリッドのように感じます。
類似したパワートレーンを搭載する「グランドハイランダー」の『 ハイブリッドMAX』と比較して、上まで回した際のパンチ的なものは乏しいです。
ただそれは恐らく出力特性の違いによるもので、パワーがないわけではなくパーシャルからの加速は気持ちよく伸びていきます。
ランクルのT24Aハイブリッドはガソリンエンジンですが、どことなくディーゼルのような味付けに思えました。
モーター駆動のみでの走行は難しく、ちょっと踏み込むとエンジンが介入してくるため、燃費&なめらかさのTHSに対し走りの1M-HVという感じです」
ほかにもこのユーザーは、ラゲッジスペースに設けられたAC120V電源の利便性についても、SNSで投稿しています。
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北米仕様のランドクルーザー250 ハイブリッドは、燃費重視というよりもパワフルな走りに対応したハイブリッドシステムのようです。
実際にユーザーの燃費計測によると街乗りで5km/L、高速で7km/Lほどのようです。