クルマを運転していると突然メーターにタイヤが驚いている「!」という表示が出ることがあります。これは「タイヤ空気圧警告灯」と言いますが、どのような意味があるのでしょうか。
■タイヤがビックリ「!」する理由は?
クルマが走るうえで重要なパーツは沢山ありますが、なかでもタイヤは唯一、地面と接している部分です。そのため、タイヤの状態や空気圧は常に確認しておかなければいけません。
一方で突然クルマの「タイヤ空気圧警告灯」が点灯することも。タイヤを見ても問題ない場合に考えられる原因とはどのようなものなのでしょうか。
クルマの空気圧は自然と抜けていきます。日本自動車タイヤ協会によると乗用車の場合1か月で5%ほど自然と空気圧が低下しているといいます。
また空気圧は気温によって変化します。例えば、寒暖差が大きかった日に「空気圧センサーが点灯した」というSNS投稿が相次いだことも。
なおタイヤ空気圧警告灯は、メーター上に現れる「タイヤに!」のマークです。
実際に空気圧センサーが点灯したA氏は、「前日の夜まで問題なかったのですが、翌朝エンジンを始動させた際に空気圧センサーの警告が突然出て、驚いてディーラーに連絡したら『寒暖差が原因ではないか』といわれました」と話しています。
このような空気圧が寒暖差で受ける影響について、タイヤメーカーの担当者は次のように話します。
「急に涼しくなったり暑くなったりする時期でとくに急激な気温の低下がある場合には空気の体積が大きく変化します。
これにより空気の体積が減少し、空気圧が著しく低下します」
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空気は冷やされると体積が減少し、温められると体積が増加するといった性質を持っています。
そのため、気温が下がる冬場は体積が減ることからタイヤの空気圧が低下し、逆に夏場は体積が増えて空気圧が上がりやすくなるのです。
空気圧が低いとタイヤは片減りしやすくなり、バーストしたり、パンクしたりする恐れも。
一方で、空気圧が高いとドライバーには跳ねるような乗り心地を与えます。
では、クルマの空気圧はどの程度を保てば良いのでしょうか。自動車メーカーはクルマ毎に空気圧を指定しています。
多くのクルマでは運転席ドア付近にラベル表示されており、その数値に従って空気圧を調整します。
なおタイヤメーカーは「タイヤの空気圧は、走行前の冷えているときに、エアゲージを使用して最低でも1か月に1度は、適正空気圧かどうかを点検してください」と呼びかけています。
また、トランクルームなどにスペアタイヤを搭載している場合は、同じように空気圧を点検しましょう。