ホンダのインドネシア法人は2024年8月15日、コンパクトカー「ブリオ」が2024年7月に前月比13%増となる4363台を販売したと発表。依然として販売好調を続ける「ブリオ」とは一体どのようなクルマなのでしょうか。
■販売好調を続けるコンパクトカー「ブリオ」
ホンダのインドネシア法人は2024年8月15日、コンパクトカー「ブリオ」が2024年7月に前月比13%増となる4363台を販売したと発表。同国におけるホンダ車総販売台数の57%を占めるとともに、ホンダ車全体でも当月だけで7709台の売上を記録しました。
販売好調を続ける「ブリオ」とは一体どのようなクルマなのでしょうか。
ホンダの5ドアコンパクトハッチバック「ブリオ」は、初代モデルが2011年に登場。海外専売モデルとして、インドネシアだけでなく、タイやインドなど、アジア各国ほか広範囲に展開されています。
インドネシアでは累計販売台数は50万台を突破するほどの人気で、同国内では最小・最安なクルマという魅力を武器に、2020年と2022年には販売台数No.1記録を更新しています。まさにインドネシアの「国民車」ともいえる車種に成長しています。
現行型は2018年に登場した2代目で、2023年5月にマイナーチェンジが行われています。
ボディサイズは全長3795-3810mm×全幅1680mm×全高1485mm。ホンダの同系車種である「フィット」は全長3995mmであり、さらに一回り小さなサイズ感となっています。
パワートレインは1.2リッター直列4気筒ガソリン「i-VTEC」エンジンを搭載し、最大出力90馬力・最大トルク110Nmを発揮。これに組み合わされるトランスミッションは、5速MTもしくはCVTです。
エクステリアは、マイナーチェンジで新たにLEDヘッドライト・フォグランプや、フロントグリル、ミラーなどを装備。よりスポーティな印象へ変化しています。
インテリアもシンプルながら、ドライバーの意欲をかき立てるスポーティなデザイン。マイナーチェンジで、新たなデザインのシートや、メータークラスター、ダッシュボード、ワンプッシュイグニッション、アンビエントライトなど、快適性だけでなく様々な新装備が加わっています。
ボディカラーは「エレクトリック・ライム・メタリック」「ラリーレッド」「タフェタ・ホワイト」「メテオロイド・グレー・メタリック」「クリスタル・ブラック・パール」「フェニックス・オレンジ・パール(ツートーン)」「ステラー・ダイアモンド・パール」の7色が展開されています。
グレードは、「サティアS」「サティアE」「RS」の3種類となっています。
ホンダ・インドネシア法人のユサク・ビリー氏は当月の好調について、下旬に開催された「インドネシア国際オートショー2024」での商談成立も後押ししたとして、次のように話します。
「地域展示会やさまざまなキャンペーンがこの好調な傾向を後押ししていることもあり、この上昇傾向が今後さらに数か月間続いていくことを期待しています」
販売価格は、1億6790万ルピア(約159万円)~1億9830万ルピア(約188万円)となっています。