2024年8月14日、日産の中東法人は、同年9月3日に新型「パトロール」を世界初公開すると発表しました。どのようなモデルとなるのでしょうか。
■日産「新型パトロール」世界初公開へ
2024年8月14日、日産の中東法人は、同年9月3日にフルモデルチェンジを遂げた新型「パトロール」を世界初公開すると発表しました。
パトロールは、1951年のデビューした本格SUV。世界中で展開されており、耐久性や、信頼性、安全性、全地形対応性能などが人気を博しています。
日本国内でもかつては「サファリ」という車名で販売されていましたが、2007年に販売が終了。現行モデルとなる6代目は中東やアフリカ、オーストラリアなどで販売を続ける海外専売モデルとなっています。
2023年型となる新型「パトロール」のボディサイズは、全長5315mm（牽引ヒッチ込）×全幅1995mm×全高1940mmと、国内で販売されている車種と比べるとトヨタ「ランドクルーザー」やレクサス「LX」を超える巨大なサイズ感です。
エクステリアは、大きなVモーションクロームグリルと20インチの大径ホイールが、大胆な印象を与えます。インテリアは、雄大なSUVにふさわしい豪華な仕上がりです。
パワートレインは、最高出力275馬力・最大トルク394Nmを発揮するV型6気筒エンジン版と、最高出力400馬力・最大トルク560Nmを発揮するV型8気筒エンジンから選択可能。これに組み合わせるトランスミッションは、スムーズなシフトチェンジを可能にするアダプティブ・シフト・コントロールとMTモードが付いた7速ATです。
そんな6代目が7代目へとまもなくフルモデルチェンジするといいますが、どのようなクルマとなるのでしょうか。
ここでヒントとなるのは、2024年3月20日に世界初公開された4代目となるインフィニティ新型「QX80」の存在です。
日産の高級ブランドである“インフィニティ”の最上級SUVであるQX80は、その基本設計をパトロールと共有しています。しかし、この4代目と共有する新型のパトロールはまだ登場しておらず、これの日産ブランド版となることは用意に推察できます。
ちなみに、4代目QX80のボディサイズは、全長5364mm×全幅2115mm×全高1978mm。搭載されるパワートレインは最高出力450馬力・最大トルク516 lb-ftを発揮する3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジン（VR35DDTT）です。
これと同等のモデルとなる可能性は高いと言えるのではないでしょうか。また、パトロールにはハイパフォーマンスモデルとなる「パトロール NISMO」も存在します。これも同様に新型となるかもしれません。
日産の中東法人で担当副社長を務めるティエリー・サバグ氏は、新たなパトロールについて、以下のようにコメントしています。
「パトロールは長年、中東における当社のラインナップの要でした。私たちは新たなパトロールの世界初公開に向けて準備を進める中で、ティザーサイトを提供したいと考えました。世界中のお客様に、このシリーズのストーリーとイノベーションを共感していただきたいと願っています」
新型パトロールの完全公開は、2024年9月3日。現在は少しずつそのディテールが公開されており、これまでグリルやテールライトが明らかになっています。どのようなモデルとなるのか注目です。