クルマを運転する前に、状態をチェックしておくことが大切です。では、どのようなところを確認したら良いのでしょうか。
■走る前にチェックしておくべき項目とは?
クルマが長距離移動することが多い時期、走り出す前にクルマの状態をチェックするのが重要です。
では、クルマのどこをチェックすればいいのでしょうか。
初心者やあまりクルマに詳しくない人だと、クルマのチェックといってもどこを見ればいいか分からないでしょう。
そこで参考になるのが、国土交通省の「15のマイカー点検項目」です。
「エンジンルーム」「クルマ周り」「運転席」の3つのパートに分かれており、初心者でも分かりやすく、実践しやすくなっています。
●エンジンルームの点検項目(5項目)
・ブレーキ液の量
・冷却水の量
・エンジンオイル量
・バッテリー液の量
・ウインドーウォッシャー液の量
これらは、それぞれの液量が規定の範囲であるかを確認します。
このうち、エンジンオイルはオイルレベルゲージという棒状の部品をオイルタンクから抜き取って確認します。
オイルレベルゲージの先端には2つの穴やヘコミなどがあり、上が上限、下が下限です。オイルが付着しているのが上限と下限の間であれば適量です。
点検の前はオイルレベルゲージの上部までオイルが付着しているので、一度オイルをウエスなどで拭き取った後にもう一度タンクに差し込み、再度引き抜いて確認しましょう。
このほかはそれぞれの液が入っているタンクに上限と下限が書かれているため、ライトで照らしながらクルマを揺らすなどして、正常な量かをチェックするとよいでしょう。
●クルマ周りの点検項目
・ランプ類の点灯・点滅
・タイヤの亀裂・損傷の有無
・タイヤの空気圧
・タイヤの溝の深さ
ランプ類は、ヘッドライトやリアランプだけでなく、方向指示器が正常に動作するかも確認しましょう。破損していないかもチェックします。
タイヤに関する3つの項目は、安全に運転するためにも必須です。タイヤに異常がある状態で長距離走行や高速での走行を行うと、パンクやバーストの危険があります。
また、長期間使用しているタイヤは溝が浅くなっている可能性があり、スリップしやすいため、交換する必要があります。
タイヤは内側が偏摩耗してしまう「片べり」という現象が起こることもあるため、外側の溝だけでなく、クルマの中心側の溝をチェックすることも大切です。
●運転席の点検項目
・エンジンのかかり具合、異音
・ウインドーウォッシャー駅の噴射状態
・ワイパーの拭き取り能力
・ブレーキペダルの踏みしろ
・パーキングブレーキの引きしろ
・エンジンの低速および加速の状態
エンジンを動かしたときにスムーズに作動するか、異音がないか確認しましょう。
また、アイドリング状態での異音や異常がないか、走り出した時にアクセルペダルに引っ掛かりがないかもチェックしましょう。
ブレーキも日ごろの点検が必要な箇所です。ブレーキペダルをいっぱいに踏み込み、床板とのすき間や踏みごたえをチェックします。
パーキングブレーキについても、いっぱいに引いたときに違和感がないかを確認してください。
※ ※ ※
慣れないうちはどこをどのように見れば良いか分からないかもしれせんが、チェックすることは重要です。
国土交通省のウェブサイトでは、各チェック項目をまとめたチェックシートをダウンロードできます。
普段点検をしていないという人は、この機会に愛車の状態をチェックしてみるといいでしょう。