トヨタの人気スポーツカー「GR86」の改良モデルが発表されました。走行性能にさまざまな改良が加えられていますが、カラーバリエーションにも特徴的な変化が加わっています。
■走行性能をアップグレードした新型「GR86」
トヨタは2024年8月1日、「GR86」の一部改良モデルを発売開始しました。
新たに発表されたGR86は、これまで参戦しているさまざまなモータースポーツからの学びを反映し、さらにアップグレードされています。
GR86の話題は、そのスポーティな性能だけでなく、新たに追加されたボディカラーにも集まっています。いったいどのようなカラーバリエーションなのでしょうか。
TOYOTA GAZOO Racingは、「GR86」のRZ・SZ・RC全グレードを一部改良し、旋回性能や限界域での扱いやすさなどを向上させて発売しました。
一部改良のGR86は、2024年7月12日から全国のトヨタディーラーで注文を受け付け、8月1日より発売しています。
また、RZグレードにのみ追加された特別仕様車“Ridge Green Limited”は、専用ブロンズホイールを装備し、インテリアに専用刺繍をあしらったモデルとなりました。
特別仕様車“Ridge Green Limited”は、2024年7月12日~7月28日より全国のGR Garage店頭でのみ200台限定で抽選受付され、2024年10月頃より販売予定です。(抽選受付はすでに終了しています。)
今回の改良では、アブソーバー減衰特性とEPS特性を改良し、タイヤの接地感、限界域におけるステアリングフィールを向上。さらにMT車ではエンジンのトルク制御を変更し、限界域での扱いやすさが向上されています。いっぽうAT車では、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域が拡大し、より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行が可能となっています。
またグレード別の標準設定として、タイヤ空気圧警報システム(RZ、SZ)やデイタイムランニングライト(RZ)が追加で装備されています。
一部改良のGR86の価格(消費税込)は293万6000円~361万6000円、特別仕様車“Ridge Green Limited”は、389万7000円~399万5000円です。
■今回の改良で登場した「オシャグリーン」の正体は!?
ボディカラーは、新たに「リッジグリーン」が全グレードRZ・SZ・RCに追加されました。
このボディカラーのキャッチコピー「峠色の愛車」。峠を走る初心を思い出し、心も走りも峠と一体になって楽しんで欲しいという思いからの追加カラーです。
GR86のリッジグリーンカラーは大人の雰囲気で、輸入車のようにも見えます。なかには「TE27の定番カラーだったモスグリーンに近い印象」「特別色はTE27オマージュしてる」など、初代「カローラレビン(TE27)」のグリーンを連想する人もいるようで、発売前から好印象でした。
その他のカラーバリエーションは、クリスタルブラックシリカ、アイスシルバーメタリック、マグネタイトグレーメタリック、サファイアブルーの6色を展開。オプションカラーはスパークレッド(5万5000円)とクリスタルホワイトパール(3万3000円)です。
ちなみに、新色登場を記念して登場した特別仕様車“Ridge Green Limited”は、RZをベースに、ボディカラーはリッジグリーンのみ、ミッションはMTのみの展開。また安全支援装置アイサイトが従来通り標準装備です。
ディテール各部のカラーが、RZ(ノーマル)に対して異なります。具体的にはホイールがブロンズ塗装、フロントシートがブラック&タン、センターコンソールにブラック加飾、ドアトリムに専用刺繍ステッチがあしらわれています。
さらに走行性能も、ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキや、SACHS(ZF)アブソーバーが標準装備されます。