アンダーコート、レストア用水性防水材販売を手掛ける有限会社上野美装が、スズキの軽オープンカー「カプチーノ」で日産の名車「シルビア」を再現したモデルを製作し、公式SNSに公開しました。今回は制作経緯やポイントについて話を聞きました。
■スズキ「カプチーノ」でつくる「軽シルビア」とは
アンダーコート、レストア用水性防水材販売を手掛ける有限会社上野美装が、1台のクルマが完成した様子を公式SNSに投稿しました。
そこには、かつてスズキで販売されていた軽オープンカー「カプチーノ」で、日産のある名車を再現したモデルが映し出されています。そこにはどんな経緯があり、どのように製作されたのでしょうか。
公式SNSには、「チルビア完成です」というテキストとともに20秒ほどの動画を投稿。
動画には、スズキ・カプチーノで日産の名車「シルビア(S15型)」を再現した、唯一無二ともいえる“チルビア”の姿が映っています。
ボディはグリーン一色で塗装されるほか、シルビアの灯火類が移植されるなど、迫力の感じられるまさに“軽シルビア”と呼べる1台です。
今回製作されたチルビアは、上野美装で扱う水性防水コート剤のReBlock(リブロック)を用いています。
リブロックは水、錆、塩害から守る防水塗料で、アンダーボードやダッシュボード、小穴、大穴、強度が欲しい場所にも適しており、レストアにも使用できるといいます。
製作されたチルビアについて、担当者は以下のように話します。
「リブロックを広い世代に知っていただくために、カプチーノをベースに何かできないかと考え、ライトラインからドリフト走行で人気の『シルビア S15型』になるとひらめき、製作を開始しました。
実は元々床のない車両だったんです。過去に掲載しているYouTubeの動画を見ていただくと分かりますが、ほぼ床が抜けてフレームも痛んでいました」
リブロックの公式YouTubeチャンネルでは、チルビアが完成するまでの経緯が動画で公開されており、レストア前のカプチーノの車両を確認する動画では、車両が塩害でかなりやられてボロボロな状態であることが確認できます。
製作工程や、こだわりのポイントについて、担当者は以下のように話します。
「作るにあたって、フレーム再生、床をメッシュとリブロック防水で作って再生。
ブリスターフェンダーのライン出しが大変でしたが、ほかはリブロック工法で誰にでも簡単に早く施工できるので、製作期間は約3か月でできました。
こだわりはホイールのザラザラ模様と、ボディーのザラザラ模様です。ラメやフレークを超えるギラギラがローラー施工できるところです。
上塗りは吹付ですが模様はローラー施工です。また浮文字、ホリ文字もリブロックならではの表現方法です。新しい価値観を生み出したくて、他に無い模様を表現しました。
またエアロなどは中古パーツで塗装が割れていましたが、厚膜なので割れもなくかえってリブロックが補強になり、かなり強靭なパーツに変身しました」
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完成後の反響について担当者は、「色が入る前はいぶかっていた周りの方々も、仕上がっていざ見てみるとこれアリかもしれないという良い反応でした。SNSでもかなり見られました」と話しています。
チルビアの完成がつづられた投稿を見たユーザーからも「かわいい」「なんじゃこりゃ」「絶対目立てる」など、さまざまな反響が集まっていました。
また今後について、「東京オートサロンに出せたらと考えてます。他にも2台カプチーノがあるので3部作になる予定です」と話しており、今後リブロックが手掛ける新たな車両も登場するといいます。
チルビア完成後はさっそく走行テストを行う様子が公式YouTubeチャンネルで公開されています。引き続きリブロックで手掛けるレストア車両の今後の動きが注目されます。