今年のシルバーウィークから、いよいよ「高速休日割引」の「適用除外」が始まります。GWやお盆、年末年始だけだったのが、なぜシルバーウィークも除外になるのでしょうか。ネット上にも様々な意見があります。
■今年からシルバーウィークで「適用除外」スタート
いよいよ9月の大型連休「シルバーウィーク」が近づいてきました。
シルバーウィークは、「敬老の日」と「秋分の日」で、2週連続で3連休が発生。そのため、レジャーに最適な期間となっており、例年お出かけで交通機関が混雑します。
そんななか、NEXCO各社と本四高速、宮城県道路公社は、高速道路の「休日割引」について、2024年度以降、シルバーウィークの休日について「適用除外」とすることを発表しています。
高速道路の「休日割引」は、土休日に地方部の通行料金が「終日3割引」となる制度です。
もともとは地方部に観光客を呼び寄せるための施策でしたが、今や逆に、オーバーツーリズムが課題となってきています。
2023年10月には、閣僚会議で「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」が策定され、観光需要の分散・平準化のため、「休日と平日のバランスの見直しを進める」としています。
コロナ禍の2020年から、ゴールデンウイーク・お盆・年末年始で始まった休日割引の「適用除外」ですが、この「観光客分散」の方針から、いよいよシルバーウィークにも拡大された格好です。
高速割引が休日から平日へ移行する動きとして、「ETC周遊パス」の平日割なども、適用が進んでいます。
今年からシルバーウィークも「3割引」にならなくなったことに、ネット上では「出費が大変」「せっかくの休みなのに」「ほぼ割引無いようなものじゃん」「平日に休み取るしかないの?」と、残念がる人の声が見られます。
いっぽうで「(割引が無くなっても)出掛ける人は出掛ける」「渋滞対策になるのかな?」など、シルバーウィークの連休中の混雑緩和に懐疑的な声も見られました。