ダイハツのジャカルタ法人は、2024年の上半期の販売台数を発表しました。最も好調だったのは「シグラ」だったといいますが、どのようなモデルなのでしょうか。
■インドネシアでシェア席巻の「シグラ」 どんなモデル?
ダイハツのジャカルタ法人は2024年8月15日、2024年7月までの販売台数を発表しました。
最も好調だったのは「シグラ」で、その割合は上半期の台数のうち33.3%を占めたといいますが、どのようなモデルなのでしょうか。
同法人によると、2024年1月から7月までの7ヶ月間で10万3223台を販売したと明らかにしました。
インドネシア国内では7ヶ月で約50万台が販売されており、このうちダイハツのシェアは20.3%を記録するなど、継続して高いシェアを獲得しつづけています。
なかでもコンパクトミニバン シグラが3万4374台を販売するなど、その好調ぶりが目立っています。
シグラは、2016年8月にインドネシアで発売されたコンパクトミニバンです。
ボディサイズは全長4110mm×全幅1655mm×全高1600mm、ホイールベース2525mmとコンパクトながらも、3列・7人乗りを実現しています。
未舗装路が残る現地の道路事情や、突然の集中豪雨による路面の冠水などに対応するため、最低地上高はSUV並みの180mmに設定されています。
エクステリアは、フロントグリルおよびバンパーがそれぞれ横方向への広がりが意識されたフロントフェイスで、ワイド感を演出。
フロントオーバーハングも少し長く設定され、その分立体的かつエレガントな造形とすることで、上質なイメージも持たせました。
内装はシンプルで使い勝手の良い空間にまとめており、後席用のクーラーが備わるなど、高温多湿な現地の環境に合った快適装備も設定されています。
パワートレインは、最高出力88馬力・最大トルク11kgmを発揮する1.2リッター直列4気筒エンジンもしくは、最高出力67馬力・最大トルク9.1kgmを発揮する1リッター直列3気筒エンジンを設定。
これに組み合わされるトランスミッションは、1リッターエンジンが5速MTのみで、1.2リッターエンジンには5速MTと4速ATが選択可能です。
価格は1億3900万ルピア(約131万円)から1億7880万ルピア(約169万円)。ボディカラーは全7色を用意します。
そんなシグラですが、同国特有の政策で各種税制の優遇措置を受けることが可能なLCGC(Low Cost Green Car)に合致するモデルとして展開されています。
発売から順調に推移しており、LCGCに適合するMPV(ミニバン)セグメントにおけるシグラの市場シェアは60%を誇るとし、エコでかつ低価格・手軽なモデルとして支持されているようです。
ダイハツのインドネシア法人 PTアストラ ダイハツモーターのマーケティングおよび顧客関係部門責任者であるトリ・ムリョノ氏は、以下のようにコメントしています。
「7月までのダイハツの小売売上高は好調でした。下半期スタートまもなく好成績を収めたことで、国内の自動車市場にとって良い推移となり、これから年末に向け、プラスの成長を記録できることを願っています」