トヨタには、かつて「ナディア」というクルマが存在しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■トヨタ「ナディア」ってどんなクルマ?
トヨタには、かつて「ナディア」というクルマが存在しました。ミニバンとセダンの中間的存在だといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
ナディアは、1998年から2003年まで販売されていた、トールワゴン。
ミニバンの「イプサム」をベースにし、ミニバンとセダンの中間的存在として開発されました。
ミニバンとの違いは、リアウィンドウを傾斜させて、サードシートのない2列シート5人乗りにしたことです。
ベースがミニバンであるため、室内の高さや幅が広く、フロントシートを回転させて前席と後席を対面させたり、フルフラットにすることもできたりと、多彩なシートアレンジが可能な利便性の高いクルマでした。
ボディサイズは、全長4425mm×全幅1695mm×全高1625mm、ホイールベースは2735mm。
エクステリアは、ヘッドライトを上下2段に配置するなど、フロント部分で高級感を表現し、サイド部分はフードからルーフスポイラーへ抜けるルーフラインシルエットなどで、軽快感を表現したデザインです。
インテリアは、メーターをセンターに配置する、シンメトリーな造形が特徴。新鮮さを表現したという幾何学模様のシートも特徴的でした。
パワートレインは、いずれも2リッター直列4気筒の「3S-FE」型ハイメカツインカムエンジン、および「3S-FSE」型ガソリン直噴(D-4)エンジンの2種類を用意。
前者は最高出力135馬力/6000rpm・最大トルク181Nm/4400rpm、後者は最高出力145馬力/6000rpm・最大トルク196Nm/4400rpmを発揮します。
安全装備としてABS(アンチロック・ブレーキシステム)を標準装備。
ボディカラーは全14色から選択可能でした。
初代モデルの価格は消費税抜きで177万7000円から221万7000円で、マイナーチェンジ後の最後のモデルは213万8000円から246万8000円と、値上げしていました。