ダイハツの軽トラック「ハイゼット」をベースにした本格キャンピングカーが中古車市場で流通しています。いったいどのような個体なのでしょうか。
■軽規格のボディにアイデア満載!前後フルポップアップルーフで快適な室内
街中でキャンピングカーを見かける機会も増えてきました。
本格的なフルコンバージョンやキャブコンバージョンなど、居住性に優れたキャンピングカーも魅力的ですが、日本の交通事情ではトヨタ「ハイエース」などをベースにした、バンコンバージョンが適しているようです。
さらにもっと気軽にキャンピングカーを楽しみたいというニーズから、軽自動車をベースにした軽キャンパーの人気も急上昇してきました。
ひと昔前の軽キャンパーは、日帰りキャンプ程度の簡素な装備のクルマがメインでしたが、現在の軽キャンパーは本格的な宿泊も可能なほどの装備が増加傾向にあります。
とくにダイハツの軽商用車「ハイゼット トラック」は、シンプルな構造ということもあって、キャンピングカーベースとして高い支持を得ています。
ハイゼット トラックは、もっともスタンダードなグレードで90万円ほどとクルマとしては圧倒的な安値も魅力です。
また、荷室フロア長も2030mmとクラス最大で、高い防錆能力もキャンピングベースとして非の打ちどころがありません。
そんなハイゼット トラックをベースにしたキャンピングカーは数多く存在しますが、キャンピングカーのレンタルを手がける「ハピキャン」の車両が中古車情報サイトで注目を集めています。
ハピキャンの取り扱うキャンピングカーは、キャンピングカーの製造販売の総合メーカー「MYSミスティック」が製造した「Mini POP Bee」になります。
年式は2018年、走行距離は1.7万km、ボディカラーはホワイトグリーンです。
軽キャンパーは居住空間拡大のために小型車登録になるクルマが多いなか、Mini POP Beeのボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1980mmのため、軽自動車登録が可能です。
また状況に応じて前後共にルーフをポップアップさせることが可能で、ポップアップ時には1830mmの広大な室内高が確保できます。
居住空間はダイネットテーブルのほか、換気ファンやカウンターシンク、べバストヒーター、ツインエアコンが搭載済み。
ほかにも300Wのインバーター、外部電源取入口、USBソケット、100Vコンセントなど、電源類も豊富でキャンプシーンにおいても快適に利用できます。
また、広大な室内高は就寝時にも恩恵を得ることができ、ポップアップ部のバンクベッドやリビングをフルフラットにすれば、大人3人、子供1人の計4人まで就寝可能です。
ほかにもエントランスドアには、ネットスクリーン付き2重ドアになっていて、アクセスしやすいよう折りたたみのステップまで搭載されています。
さらにリビングの窓は開閉可能なほか、最大で1500mmほどまで拡大できるサイドオーニングや側あおりを展開すればサイドテーブル&ドリンクホルダーとして利用可能です。
このように軽自動車でありながら本格キャンパーとしての装備が満載なMini POP Beeですが、車両を掲載した経緯についてハピキャンの担当者は「弊社はキャンピングカーを中心に取り扱っており、そのうちの一つとした購入したものがこちらになります」と話しています。
※ ※ ※
今回の個体は車両本体価格292万円(税込)にて取り扱われています。
快適装備が満載で居住空間に優れているだけではなく、運転がしやすく維持費も抑えられるMini POP Beeは、キャンピングカー入門におすすめといえるでしょう。