ターボエンジンや6速MTが設定されている、ホンダ「N-ONE RS」は一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「6速MT&ターボ」が設定された軽とは?
ホンダの「Nシリーズ」は、2011年12月にデビューした軽スーパーハイトワゴンの初代「N-BOX」から採用されている軽自動車のシリーズ総称です。
Nの由来は、同社初の量産軽乗用車「N360」に込められた「新時代を築く四輪車を作りたい」という想いを継承し、ネーミングキーワードに設定したといいます。
そんなNシリーズのなかでも最もスポーティなモデルには、ターボエンジンや6速MTが設定されています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「N-ONE RS」です。
N-ONEは、1967年に発売されたN360のデザインをモチーフとして、初代モデルは2012年に登場しました。
なお、現行モデルとなる2代目は2020年にデビューしています。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm-1570mm、ホイールベースは2520mmと、昨今の軽自動車ラインナップのなかでも比較的コンパクトなサイズ感です。
エクステリアは、初代の特徴的なデザイン要素である「丸・四角・台形」を継承しつつ、さらなる安心感と走行の楽しさを追求したデザインが特徴です。
フロントバンパーやグリルは垂直に立てられ、バンパー下部はしっかりとしたデザインで前進感が強調されています。
一方インテリアには水平基調のインストルメントパネルが採用。
くわえて、USBジャックや収納スペースも使いやすい位置に配置されるなど、利便性も考慮されています。
グレードは「Original」「Premium」などと複数設定されているなかで、RSグレードは最もスポーティなチューニングが施されたモデルです。
他グレードの違いとして、エクステリアにはダーククロームメッキのフロントグリルモールやフォグライトガーニッシュモールなどを採用するほか、大型カラードテールゲートスポイラーやベルリナブラックの15インチアルミホイールを装備し、ひと際スポーティなイメージに進化。
インテリアにはRS専用の本革巻ステアリングホイールを採用しているのにくわえて、各所のステッチやエアコン付近にオレンジのアクセントが施されており、RSならではの特別感を演出しています。
パワートレインは、最高出力64馬力・最大トルク104Nmの660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションはCVTまたは6速MTが選択可能です。
特に6速MTモデルは、エンジンマウントの違いによりCVTモデルよりもエンジンからの振動や音が若干大きくなるそうで、その音が大きくなるのを逆手に取り、周波数の分散など音の整理をすることによって、聞き応えのあるスポーティなサウンドにチューニングしているといいます。
気になるエンジンサウンドは、初代「NSX」にも似ているというユーザーの意見もありました。
これは、N-ONEの直列3気筒エンジンと初代NSXに搭載されるV型6気筒エンジンとで、同じ振動数の音の成分を持っていることが理由とのことです。
また、駆動方式はFFを採用しています。
そのほかホンダアクセスから「ヘリテージ ホンダ コーディネート」と題して、RSグレード用の様々な純正アクセサリーが展開されています。
なかでも「デカール ボディセット」に含まれる、反転文字の「TURBO」ステッカーは、かつてクルマ好きの間で流行したもので、販売当時はネット上で話題となりました。
そんなスポーティな走りと、ポップなカスタムが楽しめるN-ONE RSの価格(消費税込)は、CVTモデルと6速MTモデルともに216万400円です。