スズキのフィリピン法人が、現地のモーターショーに小型商用バン「EECO」(イーコ)を出品しました。その古き良きスタイルに、反響が集まっています。
■日本展開もあったボンネットスタイルのミニバン
スズキのフィリピン法人が、現地のモーターショーに小型商用バン「EECO」(イーコ)を出品しました。かつて日本販売もあったこのクルマに、反響が集まっています。
いったいどのようなクルマで、どのような声が上がっているのでしょうか。
スズキの小型商用バン「イーコ」は2010年に登場。2列シート5人乗り、1列シート2人乗りのほか、ファミリー向けの3列シート7人乗りもあります。
このイーコと主要コンポーネントがほぼ同じなのが、日本展開されていた「エブリイプラス」です。1999年に登場し、2001年に「エブリイランディ」となったあと、2005年に販売終了となっています。
インドでは今でも生産され続け、アジア地域や南アフリカなど各国で人気が続いています。
ボディサイズは全長3675mm×全幅1475mm×全高1825mm、ホイールベース2350mm。商用の1列シート2人乗りだと、シート背後にパーテーションが設置され、後部はフラットな荷室となっています。
パワートレインは1.2リッターエンジンを搭載し、最高出力81ps・最大トルク104Nmを発生します。トランスミッションは5速MTのみ。
さて、そんなイーコが、2024年7月18日~20日の会期でおこなわれた「フィリピン商用車ショー」で、あらためて実車展示されましたが、この姿がまた渋いものとなっています。
ホイールキャップも無い、いわゆる「鉄チン」で登場したイーコ。バンパーやサイドミラー、ドアハンドルも素地のままで、キーを挿し込んで回してドアを開け、ダイヤルを回してエアコンを調節するオールドスタイル。
もちろん安全運転支援システムも無く、運転席と助手席にエアバッグを装備し、ABSが備わっているのみです。
こうしたまさに「古き良き」商用車の姿に、ネット上では「こういうのでいいんだよ」「ランディ乗ってたなあ」「子育て終わったお父さんが週末趣味で使う車としては必要十分です」など、懐かしむ声が見られました。
なかには「こういうの、別に普通じゃんと思ったけど、よく考えたら今のクルマは全然違うんだな」と、当たり前だと思っていた各種装備もすっかり時代が入れ替わってしまったことに、改めて気づく人もいました。