ドイツの新興メーカーである「ナラン・オートモーティブ」が、2024年8月28日からイギリス・ブレナム宮殿で開催されるサロン・プリヴェにて、新型ハイパーカーのプロトタイプを披露すると発表しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「ナラン・オートモーティブ」がサロン・プリヴェで新型ハイパーカーを披露
ドイツの新興メーカーである「ナラン・オートモーティブ」が、2024年8月28日からイギリス・ブレナム宮殿で開催されるサロン・プリヴェにて、新型ハイパーカーのプロトタイプを披露すると発表しました。
一体どのようなクルマなのか紹介します。
ナラン・オートモーティブは、インド系ジンバブエ人の起業家、アミール・ナランが設立した、ハイパーカーブランド。
アミール・ナランはもともと国家元首、スポーツ選手、舞台や映画のスターなどの富裕層を相手にする「ヴィマナプライベートジェット」という会社の設立者で、小型航空機の設計者でもあります。
ハイパーカーブランドを立ち上げるにあたり、イギリスを代表する2大高級車ブランドである、「ジャガー」と「アストンマーティン」のデザインディレクターだったイアン・カラムや、「BMW」のチーフデザイナーであるアドリアン・ファン・ホーイドンク、イタリアの自動車メーカー「パガーニ・アウトモビリ」との会議から着想。
2017年にイギリスを拠点にナラン・オートモーティブを設立し、2021年に同社初のハイパーカー、「ナラン ハイパークーペ」の計画を発表しました。
ナラン・オートモーティブにはイギリスの高級スポーツカーメーカー「マクラーレン」や「アストンマーティン」で経験を積んだエンジニアやメカニックが在籍しており、エンジニア部門はドイツ、アメリカ、イギリスに拠点を置いています。
ナラン ハイパークーペのプロトタイプは、2024年6月にスイスのアンデルマットで世界初公開され、今度は8月28日からのサロン・プリヴェでイギリスでも初公開される、という流れです。
エクステリアは、フロントボンネットにダクトが設けられ、イエローアクセントが目立つフロントスプリッターが特徴的。コの字型のヘッドライトやフロントノーズ部分は、どことなくトヨタ「プリウス」風だとSNSなどでは話題になっています。
サイドから見ると、サイドスカートや巨大リアウィング、ハイブリッドカーボンホイールといった部分が、スポーティさを強調したデザインです。
インテリアには、高級イタリアンレザー、CNCミルド加工のビレットアルミニウムアクセントが使用されたオーナメントパネルに加え、大理石、グラナイト、金箔といった贅沢な素材を各所に設えて、自分だけのハイパーカーをカスタマイズできます。
また、カーボンシェルのシートにはアーモンドゴールドのステッチが施され、ステアリングホイールはルビーレザーでコーティング。
センターコンソールには、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの卒業生が考案したもので、ストーングレーとブラッククロームのアクセントが施されているのが特徴です。
パワートレインは、5.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最大出力1048馬力・最大トルク1036Nmを発生。
0-96km/hの加速時間は2.3秒、0-322km/hの加速時間は16.5秒となっており、「世界最速の非電動4人乗りハイパーカー」をめざして開発されています。
価格は200万ユーロ(約3.2億円)で、購入するには頭金として35万ユーロ(約5640万円)が必要です。
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ナラン ハイパークーペというのは仮の名称で、実際はオーナーになると好きな名前をつけられます。
39台の限定生産でありながら、初期注文時のカスタマイズの自由度が高いため、それぞれまったく違った世界に1台だけのクルマになるでしょう。
金額的に手が出せる人は本当に限られたクルマですが、ぜひ日本でも披露して、多くの日本人の目にも触れさせてほしい一品です。