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苦手な人が多い「クルマの左寄せ」見えにくい左側の車両感覚をつかむ“画期的な方法”があった! JAFがオススメするコツとは

くるまのニュース 2024年8月22日 14時50分

運転席が右側にある国産車では、左側にクルマを寄せるのが苦手という人が多くいます。JAFは左側の車両感覚をつかむ簡単な方法を公開しているのですが、どういうものなのでしょうか。

■クルマを上手に左に寄せる方法とは

 日本車は運転席が右側にあり、道路の左側を通行します。そのため、運転席から遠い左側の車両感覚がつかみづらいと感じるドライバーが多く、なかにはクルマの左寄せが苦手という人もいることでしょう。
 
 路肩に停めるときや狭い交差点で左に曲がるとき、左に曲がりながらバックするときなど、左側の車両感覚がつかみづらく運転しにくい場面は日常的に存在しています。

 近年は、モニターによって後ろの様子が確認できたり、クルマを真上から撮影しているような映像をモニターで見ることができるため、「車両感覚がなくても問題ないのでは…?」と思う人もいるかもしれません。

 しかし、左側の車両感覚をしっかり把握できれば、巻き込み事故や接触事故を起こす可能性が減らせるので、目視での確認が必要なのは、最新のクルマであっても変わりません。

 そんななか、JAFは左側の車両感覚をつかむコツを紹介。左前方の見え方を意識することが大切だといいます。

 左側の車両感覚をつかむコツとして、例えば駐車場に停める際、白線など目印になるラインをもとに左前輪のタイヤをその線の上に乗せ、クルマと線が平行になるように動かします。

 この時、乗用車であれば、正しい運転姿勢をとっていると大体ボンネットの中央付近に線が見えます。

 この線の見え方を覚えて、左側に寄せる際の参考にして繰り返し練習すると良いでしょう。

 車種やドライバー体格によって、目印の見え方が異なることもあるので、自分の場合はどこが目安となるのか、まずはしっかり確認しましょう。

 慣れないうちは、左寄せの目印となる白線などの位置に合わせてダッシュボードに付箋やテープを貼っておくと目安になります。

 なお、運転中に前かがみになったり座席位置が変わったりすると見え方が変わり、実際の線の位置が変わってくる可能性があるので注意が必要です。

 左側に寄せる場合だけでなく、前方の車両感覚も似たような方法で確認することができます。

 まず、停止線で止まるときなど、運転席で正しい姿勢をとり、クルマの前に白線が来るように停めると、乗用車の多くは白線がサイドミラーのやや下あたりに見えるはずです。

 サイドミラーの下でなくても、サイドミラーからどれくらいの位置にあるのかを確認すると、感覚がつかみやすいです。

 運転の練習に付き添ってくれる人がいれば、壁や塀に向かってゆっくりとクルマを近づけ、クルマの先端と壁の距離感を確認してもらうのもひとつの手です。

 また、ライトを点けて練習すると、壁に近づくにつれてライトの照射範囲が狭まっていき、距離感がつかみやすくなるのでおすすめです。

 ただし壁に向かっての練習では、ギリギリを攻めすぎてぶつからないように気を付けましょう。

 左側と前方の車両感覚がつかめてきて余裕が出てきたら、是非後方の車両感覚も身に着けるといいでしょう。

 左側のときと同じように左タイヤを白線の上に乗せ、リアウインドウのどの位置に白線が見えるかを覚えます。

 なかなか覚えられないという場合は、白線が通る部分にテープなど簡単な目印をリアウインドウに貼っておき、それ目安にすると後方の感覚も把握できるようになります。

 車両感覚を身に着けるために大切なのは、コツを参考に繰り返し練習することです。

 車両感覚はなんとなく覚えるというものではなく、例えば白線の上に停めたら、白線はドライバーからはこの位置で見えるという、はっきりとしたエビデンスを元に身に着けるものです。

 なんとなくのまま運転し続けていたら、いつまでも運転は上手になりません。ぜひ一度自分の車両感覚を見つめ直してみましょう。

※ ※ ※

 なお、ホンダの軽自動車「N-BOX」には、「ピタ駐ミラー」という便利なアイテムを装備しています。

 ピタ駐ミラーは、助手席側のAピラーの根元と助手席側のドアミラーの車体側の一部に鏡を設置し、ドアミラー側の鏡が写した左前のタイヤ周辺をAピラー根元の鏡で反射させ、運転席側から左側を確認できるというものです。

 モニターなどを介さずに、鏡だけで左側の死角を確認できるとあって、ユーザーから重宝されています。

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