高速道路には道路情報を伝える電光掲示板がありますが、時々“三角マーク”が表示されることがあります。これにはどのような意味があるのでしょうか。
■覚えておきたい「謎の△マーク」とは
高速道路では、渋滞状況などの道路情報を伝える電光掲示板が設置されていますが、時折「△(三角)」マークが表示されることがあります。
なかでも「緑色の△」は進路を選択する際にも便利なマークだといいますが、一体どのような意味があるのでしょうか。
高速道路には渋滞状況や所要時間を表示する電光掲示板があり、大きな画面にはドライバーへ向けたさまざまな情報が表示されています。
例えば「宝塚-西宮山口JCT渋滞 10km」「新静岡-藤枝岡部事故渋滞 5km 30分」など、渋滞や事故の状況などの道路情報が表示されるほか、「雨 スリップ注意」「道路の異状は緊急ダイヤル#9910へ」など天候に伴う注意喚起や、緊急時の対応についても呼びかけられています。
渋滞状況や車線規制の情報など、比較的リアルタイムに表示されていることから、常時チェックしている人もいるでしょう。
そんな電光掲示板には、時折「緑色の△」が表示されることがあります。
このマークは掲示板の右下あたりに映し出され、左側が高く右側に向かって低くなる形をしています。
実は、このマークが表示されたときは渋滞が縮小傾向にあることを示しています。
このため、もし電光掲示板でこのマークの表示を見た際は、仮に渋滞情報が表示されていても、自身が通過する際には渋滞が解消している可能性があると判断することができます。
この三角マークについて、過去にNEXCO東日本の担当者は以下のように説明しています。
「2016年頃から主に首都圏の渋滞がよく発生する路線において、渋滞長が大きく増減する場合に表示されています。
お客さまへ渋滞の増加・縮小傾向をリアルタイムにお伝えすることで、経路の選択など運転計画に役立てていただくという目的があります」
ちなみに同じような表示で「赤色の△」もあり、左側が低く右側が高い三角形の形をしています。
この表示は渋滞が延長傾向にあることを示し、さらに渋滞が増える可能性が想定されます。
「赤色の△」が表示された場合は、進路をそのまま進み続けるのではなく、一旦休憩を取ったり、進路変更が可能か検討してみるなど、別の選択を取るのが良いかもしれません。
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電光掲示板に「緑色の△」が表示された場合にはそのままの進路を、「赤色の△」が表示されたときは代替ルートを選ぶなど、状況に応じた手段を取ることができます。
走行中には表示される電光掲示板を見逃さずにチェックすると良いでしょう。