ホンダは本社の「ホンダ ウエルカムプラザ 青山」で新型5リッターV型8気筒エンジンモデル「BF350」を展示しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
■青山本社に「新型V8モデル」が登場!
ホンダは2024年8月21日から、本社(東京都港区)の「ホンダ ウエルカムプラザ 青山」で新型5リッターV型8気筒エンジンモデル「BF350」を展示しています。
一体どのようなモデルなのでしょうか。
ホンダは主に二輪・四輪車で知られていますが、こうした技術を活かし、発電機や除雪機、航空機用向けのエンジンも手掛けています。
船外機(ボート用エンジン)市場には1964年に参入。ホンダ創業者・本田宗一郎氏の信念である「水上を走るもの、水を汚すべからず」を貫き、人と環境を大切にした様々な製品を展開しているといいます。
最新モデルのBF350は2024年2月に発売されたフラッグシップモデル。
排気量4952ccで最大出力350馬力を発生させる、専用開発の新型V型8気筒SOHC 4バルブエンジンを搭載。力強い推進力を発揮します。
二輪・四輪車同様、可変バルブ機構「VTEC」を採用したほか、強大なトルクからもたらされる高い走破性に加え、新設計のクランクシャフトを装備することで、高い静粛性・低振動を実現。
また、環境にやさしく経済的な船外機を目指し、クラストップレベルの燃費性能も達成しました。
サイズは、全長1120mm×全幅650mm×全高2145-2272mmです。
操船機能としては、あらかじめ設定した船体姿勢に自動調整する新機能「トリムサポート機能」をホンダ船外機として初採用。リモコン操作で、回転数や速度に合わせた姿勢へ自動制御することで、簡単で快適な操船を実現します。
また、一定の速度もしくは回転数での航行を可能にする「クルーズコントロール機能」や、自動で船外機のフルチルトアップ/ダウンをおこなう「オートマチックチルト機能」を搭載し、係留・保管時の利便性を向上しています。
さらに、寒冷時でもチルトスピードが下がらない高出力チルトモーターの採用や、排水構造の見直しによる凍結防止、バッテリー切れを防ぐ12V・93Aの大容量オルタネーターを採用。過酷な使用環境でも高い信頼性を発揮します。
メンテナンス性能では脱着しやすいエンジンカバーや、オイルこぼれを防止し容易にオイルフィルターを交換できる構造とするなど、メンテナンス性も向上させました。
スタイリングは、「人や自然との一体感」をコンセプトとし、さまざまな舟艇のデザインにもマッチするシンプル&クリーンなスタイリングを継承。
これに立体ロゴやクロームメッキを配し、フラッグシップモデルにふさわしい高級感を表現した「Noble Motion Form」デザインを組み合わせます。
新たにデザインしたDBW(ドライブ バイ ワイヤ)リモートコントローラーは、機能性、操作性を向上させつつ、操船時にも「Noble Motion Form」を感じられることを目指し機能美も追求しました。
カラーバリエーションは、「アクアマリンシルバーメタリック」に加え、「NSX」や「S2000」で設定された「グランプリホワイト」の2種類を用意します。
新型BF350の価格は390万5000円から399万3000円に設定されています。
なお、BF350は2024年4月、世界的に権威のあるデザイン賞の一つ「レッド・ドット・デザイン賞」プロダクトデザイン部門において、「レッド・ドット賞」を受賞。
今回のホンダ ウエルカムプラザ 青山での展示はこれを記念したもので、このほか同賞を受賞した電動二輪車「EM1 e:」、電動スクーター「モトコンパクト」、ロボット芝刈機「Miimo」も展示されています。