クルマには多種多様なボディカラーが存在しますが、色によっては新車購入時に追加料金が発生するものがあります。通常のボディカラーと何が違うのでしょうか。
■オプション料金が必要な「ボディカラー」ってどんな色?
クルマのボディカラーにはさまざまな色があり、定番の白や黒、グレーから、赤、青、黄色といったカラフルなものまで、多種多様な色が設定されています。
新車を購入する際は、ラインアップされているボディカラーの中から好みの色を選ぶわけですが、色によっては追加料金が必要になるものもあります。
価格に違いがあるのはなぜなのでしょうか。
ボディカラーによって価格が異なる理由を自動車販売店の元整備士に聞いたところ、「使っている塗料の価格の違いが関係しています」とのことです。
いわゆる「有料色」と呼ばれる、価格が高い色には、「メタリック〇〇」や「パール〇〇」「〇〇マイカ」といったカラー名称が付いています。
これらは、「光輝材」と呼ばれる、光の当たり具合によってキラキラと光る材料を含んでいます。
例えば、メタリックカラーにはアルミ、パールカラーやマイカには雲母という鉱物素材が含まれており、こういった光輝材を含んでいる分、通常色より価格が高くなるというわけです。
ほかにも、通常色と比べて価格が高くなるボディカラーとして、記念モデルや特別限定モデルなどに用いられる「限定カラー」が挙げられます。
限定カラーは車種や台数が限られているため、汎用性の高いボディカラーより高額になります。
また、特別なカラーの場合、何層も塗り重ねるなど手間がかかるものが多く、塗装に手間が掛かることも、価格が高くなる理由だといいます。
ちなみに、クルマを売却する際は、個性的な限定カラーよりも、需要の高い白や黒の方が査定額がアップする傾向にあります。
リセールバリューを考慮すると、オーソドックスなボディカラーの方が良いということです(限定モデルの時点で高く取り引きされる可能性がありますが)。
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光輝材を含んだカラーや限定カラー、塗装に手間の掛かるものは、他の色と比べて価格が高くなります。
もし、少しでも安くクルマを購入したいのであれば、光輝材を含まないベーシックなカラーを選ぶといいかもしれません。