トヨタ「RAV4」の現行型は、2018年3月のニューヨーク国際自動車ショーで世界初披露され、日本では翌2019年春より発売になっています。今年は、日本で発売されてから5年目。そろそろ、マイナーチェンジや、一部改良があってもおかしくありません。“新たなRAV4”を考察します。
■新型「RAV4」どうなる?
トヨタの人気ミッドサイズSUVとなるのがRAV4です。現行型の5代目RAV4は、2018年3月のニューヨーク国際自動車ショーで世界初披露され、日本では翌2019年春より発売になっています。
今年は、日本で発売されてから5年目となります。そろそろ、モデル後半とも言える時期。マイナーチェンジになるのか、一部改良となるのか、新しいRAV4を予想してみます。
RAV4は、2019年4月の国内発売開始以来、2020年、2021年、2022年と一部改良が毎年のように行われてきました。2020年には、プラグインハイブリッドの「RAV4 PHV」も追加されています。
2020年は、ディスプレイオーディオとインテリジェントクリアランスソナーの標準化などが行われました。
2021年の一部改良は、新しいボディカラーの追加と、一部グレードのヘッドランプのデザイン変更、アルミホイールのデザイン変更が行われています。
2022年は、グレード編成の変更、プリクラッシュセーフティの機能向上、ナビやデジタルインナーミラーの新機能追加などが一部改良の内容となります。
ところが、2023年と2024年も今のところ、何も動きがありません。そういう意味で、そろそろ、一部改良なりがあってもおかしくはありません。
そんなRAV4の動きを予想する上で、重要なヒントとなるのが北米仕様車です。何と言っても、RAV4は北米市場において、トヨタ車で最も数多く売れるモデルです。
2023年は40万台以上も売れています。ちなみに、日本の2023年のRAV4の販売台数は4万台ちょっと。アメリカでは、日本の10倍も数多く売れているのです。
ですから、RAV4の販売のメインとなる北米市場での動きを知れば、日本でのRAV4の未来も見えてくるというわけです。
では、そんな北米市場のRAV4の最新モデルは、どのような内容になっているのでしょうか
北米のトヨタのニュースサイトをのぞくと、2024年仕様のRAV4が紹介されています。ところが、その内容をチェックすると、残念ながら、あまり大きな改良はないようです。
目立っているのは「ウッドライン・エディション(Woodland Edition)」というアウトドア・テイストの強い特別仕様車の追加と、アーミーグリーンを使った2トーンのボディカラーというようなもの。
特別仕様車は、大きなルーフレールやカーゴキャリア、AC電力供給用機器を搭載するなど、オートキャンプなどで大活躍しそうな仕様となります。
アーミーグリーンを使ったカラーリングも、おしゃれな雰囲気です。日本に導入されても、人気になるのではないでしょうか。
最近のトヨタは「ランドクルーザー70シリーズ」や「ランドクルーザー250シリーズ」など、オフロード色の強いモデルを続けざまに投入しました。
RAV4も、よりアウトドア・テイストの強い特別仕様車が投入されてもおかしくはありません。今年の一部改良は、新色ボディや特別仕様車の追加となるのではないでしょうか。
そして、より大幅な改良は、2025年に持ち越しするのでは。そんな予想を立てることができます。