ヤマハモーターヨーロッパが発表したATV(All-Terrain Vehicle)シリーズ2025年モデルについて、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
■ほぼ「乗用車」!? タフすぎる4人乗りモデルに注目
ヤマハモーターヨーロッパは2024年8月7日、2025年モデルのATVラインナップを発表しました。
新型モデルの追加などが実施されましたが、SNSなどでは関心を寄せる人も多いようです。
ATV(All-Terrain Vehicle・全地形対応車)とは、泥ねい地や岩場といった不整地や、砂浜、雪道などあらゆる地形で走行が可能なクルマです。
さまざまなタイプがあり、いわゆる「バギー」と呼ばれる棒型ハンドルを備えた小型モデルから、乗用車のようにステアリングが備わり、2名が並んで座れる「サイドバイサイド」といった大型モデルもあります。
いずれもパワーユニットなどは二輪車から流用されることが多く、悪路での走行に特化したサスペンションやオフロードタイヤなどを備えています。
北米や豪州などでは、ハンティングやトレイルライディングといったアウトドアレジャー向けモデルが支持されているほか、それ以外にも農業の運搬車両、あるいは軍事用など、実用性・機能性を重視したモデルも用意されます。
ヤマハでは欧州でユーティリティ、レジャー、スポーツの3タイプを展開。
ユーティリティモデルでは3人乗りの「バイキング」、1人乗りの「コディアック」シリーズ、レジャーモデルでは2人/4人乗りの「ウルヴァリン RMAX」、1人乗りの「グリズリー」、スポーツモデルは2人乗りの「YXZ」、1人乗りの「YFZ」「YFM」をラインナップしています。
今回2025年モデルとしてラインナップに追加されたのはウルヴァリン RMAXの2機種「ウルヴァリン RMAX2 1000 Sport」「ウルヴァリン RMAX4 1000LE」です。
ウルヴァリン RMAX2 1000 Sportはパワフルなエンジンを搭載する2人乗りフラッグシップモデル。スリリングな加速と強力なパフォーマンスを発揮し、レジャータイプ中もっともスポーティに走行することができます。
パワートレインは999ccの高回転型2気筒DOHCに強靭な「Ultramatic」CVTミッション、3つのドライブモードを備える切り替え式「On Command」4WDシステムを組み合わせ、さまざまな地形に対応。
足回りには強化電子制御パワーステアリング、FOX製全調整式サスペンションを装備し、快適性と走破性能を両立させました。
エクステリアでは「イーブルアイ」マーカーライトやLEDヘッドライト、ヤマハブルーを基本とするグラフィックパッケージを装着し、精悍な表情を演出しています。
インテリアは乗用車風のインパネやマットアルミの加飾パネル、ヤマハブルーのイルミネーション、ヤマハブルーのカットアンドソーシートを備え、ATVとしては極めて豪華な空間としています。
ボディサイズは全長3030mm×全幅1680mm×全高1975mm、ホイールベースは2202mm。価格は2万3699ドル(約346万円)です。
いっぽうのウルヴァリン RMAX4 1000LEは、長いホイールベースを持つ4人乗りモデルです。パワートレインはRMAX2 1000 Sportと共通です。
ボディサイズは全長4055mm×全幅1677mm×全高2110mm、ホイールベースは3090mmです。
4人の乗車を見越し、サスペンションは快適性能を重視したセッティングを施したほか、余裕のある足元空間を確保。インテリアでは全席に乗員保持用ハンドルや6段階調整式シートベルトを備えるなど、快適に移動できる装備が備わっています。
さらに、後席後部には荷台を設け、油圧アシストや傾斜機能、堅牢なラッチシステムなども採用することで、オフロードにおける十分な実用性能も確保しています。
価格は2万9199ドル(約427万円)です。
2025年モデルではユーティリティタイプが6モデル、レジャータイプが7モデル、スポーツタイプが6モデルの19モデルがラインナップされています。
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2025年モデルのATVシリーズについて、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
「かっこいい」「これぞアウトドアって感じが最高!」「コンセプトモデルのような潔さ」など、乗用車スタイルでありながらも、ドアなどが備わらず、刺激的なルックスについて評価するコメントがみられました。
また、「5ナンバー枠なのがいいですね」「軽トラみたいでええなぁ」と、実用性と走破性を両立し、コンパクトサイズである点に注目する人もいるようです。
さらに「これ欲しい!」「日本では公道走行不可だけど売って欲しいな」と、ATV自体に興味を示す人や、「ヤマハの4輪軽自動車・小型車をもっと見てみたい」「ホンダやスズキに対抗して、ヤマハやカワサキも4輪車を作ってくれたらおもしろいと思うんだけどね…」と、高い技術を持つヤマハへの期待を込めた意見も投稿されています。