「モントレーカーウィーク2024」にて、メルセデス・ベンツは「メルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズ」を公開しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■2シータースペシャルカー「SL」に「MAYBACH」登場
2024年8月14日から19日まで米国で開催された「モントレーカーウィーク2024」で、メルセデス・ベンツは「メルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズL」(以下、マイバッハSL)を公開しました。
メルセデス・マイバッハは、メルセデス・ベンツが展開する高級ブランドです。
1909年にエンジン製造メーカー「マイバッハ」として誕生後、1920年代からは最高級乗用車も展開。日本でも2002年に「マイバッハ57/72」が販売されましたが、2012年にブランドが閉鎖されました。
その後、2014年からはメルセデス・ベンツのサブブランドとして再登場し、専用内外装を職人による手作業であしらったスペシャルなモデルを展開。日本でも「Sクラス」のマイバッハモデルが2015年から販売されています。
今回公開されたマイバッハSLは、メルセデス・ベンツの2シーターラグジュアリーオープン「SL」をベースにした特別なモデルです。
ボディサイズは全長4705mm×全幅1915mm×全高1353mm、ホイールベースは2700mm。
エクステリアは、クローム仕上げのラジエーターグリルにイルミネーションが施されたほか、専用のマイバッハレタリングが組み込まれました。
ボンネットには直立した「スリーポインテッドスター」と、その中心に沿ってフロントからリアまでクローム仕上げのフィンが走行。さらに職人の手作業により、マイバッハのモノグラムが無数に施され、特別感を演出しています。
ヘッドライトにはラグジュアリーなローズゴールドのアクセントを追加。フロントバンパーは専用デザインとし、横長のロアダクトを備え、横幅の広さとエレガントさを強調しています。
フロントガラスのフレームはクローム仕上げとし、ホイールにはディッシュタイプの5ホール、またはフィンタイプの21インチ鍛造ホイールが選択可能です。
ルーフは通常のSLと同様、ファブリックのソフトトップが備わりますが、アンスラサイトのマイバッハパターンがあしらわれました。
リアはマイバッハのロゴが入ったテールライト、クロームトリムつきリアスカート、専用のディフューザー、クロームテールパイプトリムが特徴です。
インテリアは、ドアパネルやセンターコンソール、シートなどに上質ななめし加工を施したクリスタルホワイトの最高級ナッパレザーを採用。表面には花柄とマイバッハのエンボス加工を施しています。
シート後方のスペースにもナッパレザーが使用され、亜鉛メッキのシートバックレストとシルバークロームトリムで華やかにまとめています。
フルデジタルのメーターディスプレイと電動調整式センターディスプレイには、マイバッハ専用のスタートアップアニメーションと表示スタイルを導入。
ステアリングホイール、ステンレス製ペダル、ステンレス製ドアシルトリムも、マイバッハ専用デザインのものが使われています。
パワートレインは、SLのハイパフォーマンスモデル「SL63 AMG 4MATICプラス」と同様の4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最大出力585馬力・最大トルク800Nmを発生します。
これに9速AT(9Gトロニック・オートマチック・トランスミッション)と、四輪駆動システム「4MATIC+」とを組み合わせ、0-100km/h加速は4.1秒となっています。
なお、マイバッハのブランド特性に合わせ、静粛性や断熱性が大幅に高められたほか、サスペンションや各種マウントなども快適な乗り味になるようにセッティングされています。
ボディカラーは、「レッドアンビエンス」と「ホワイトアンビエンス」の2つを用意しますが、オーダーメイドサービスにより内外装色は自由に選択できます。
マイバッハSLは2025年春にヨーロッパで、オンラインブティック「MAYBACH Icons of Luxury」で販売開始予定です。
その他の市場でも追って販売される予定です。