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600万円の「超高級コンパクトカー」が凄い! 全長3.7mボディに「豪華すぎる内装」を実現! 名門ロールスロイス級な「特製モデル」とは

くるまのニュース 2024年8月27日 9時30分

「コンパクトカー」と言うと購入しやすい低価格のモデルが浮かびますが、「プレミアム性」を追求し強いこだわりを持って開発された「超高級モデル」なモデルも存在します。

■超高級な「コンパクトカー」が凄い!

 小さなボディサイズで街乗りや日常使いに最適な「コンパクトカー」は、価格も比較的リーズナブルに設定となっていることが大半。
 
 しかし一方で、「プレミアム性」を徹底的に追求して開発された「超高級モデル」もありました。

 イギリス発祥で、現在はBMWが展開している小型車ブランド「MINI(ミニ)」は、高いファッション性や愛らしいデザインが特徴ですが、2012年5月に登場した限定車「MINI INSPIRED BY GOODWOOD(以下、MINIグッドウッド)」は、コンパクトカーとしては極めて珍しい、超豪華に仕立てた内装が特徴のモデル。

 “最高級乗用車”として名高いイギリスの「ロールスロイス」とコラボレーションした全世界1000台限定のプレミアムモデルで、内外装はロールスロイス同様のクオリティで仕上げられていました。

 このコラボレーションが成立した理由には、MINIもロールスロイスも共にイギリス発祥のブランドということに加え、両ブランドともBMW傘下という点も関係しているといいます。

 また、車名に用いられた「グッドウッド」は“イギリス自動車業界の聖地”とも言われる地名で、ロールスロイスのデザイナーを務めるアラン・シェパード氏がグッドウッドで創り上げたプレミアムなモデルあることを意味しています。

 そんなMINIグッドウッドは、2006年に登場した2代目ミニ(3ドア)のスポーティグレード「ミニ クーパーS」をベースに開発。

 ボディカラーはロールスロイスの専用色「ダイアモンド・ブラック・メタリック」を採用し、さらにエレガントな印象を重視するため、ベース車に搭載されていたボンネットダクトをあえて排除。くわえて加飾パネルなどには専用デザインが取り入れられました。

 そして真骨頂となるインテリアには、ロールスロイス専用の内装カラー「コーンシルク・ベージュ」を採用。

 明るくシックな色合いに、バー・ウォールナットの専用本木目ウッドパネルを組み合わせ、手作業による装飾も施されました。

 また、センターメーター、エアコン吹き出し口周辺などインパネやセンターコンソール周り、ルーフやドアの内張りなどにもロールスロイス専用の最高級本革を採用。

 カーペットやラゲッジスペース、サンバイザーに至るまで最高級の内装用生地を使用しています。

 見逃せないのが、スピードメーターのフォントにもロールスロイスと同一の書体を採用している点。

 内外装すべてにロールスロイスの要素を取り入れ、オーナーの所有欲を極限まで高める演出が尽くされているのです。

 このように細部にわたって贅沢な仕上げを施したMINIグッドウッドは、全世界1000台限定で販売。

 日本国内でも正規に販売され、車両価格は570万円に設定されました。

 これは当時316万円に設定されていたミニ クーパーSの約2倍近い高額で、まさに「超高級コンパクトカー」と言える存在でした。

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