ホンダと広州汽車の中国合弁会社である広汽本田汽車は2024年7月26日、「インテグラ」に新たな特別仕様車「リミテッドエディション」を設定し、発売しました。このクルマについて、さまざまな反響が集まっています。
■「インテグラ リミテッドエディション」に「欲しい」の声集まる
ホンダと広州汽車の中国合弁会社である広汽本田汽車は2024年7月26日、「インテグラ」に新たな特別仕様車「リミテッドエディション」を設定し、発売しました。
同車に対しSNSなどではさまざまな反響が集まっています。
インテグラは、本田技研工業が生産、販売しているクーペ、セダン、およびハッチバック。
インテグラの名が初めて登場したのは1985年で、当時は「クイント」というクルマがフルモデルチェンジして生まれた、「クイントインテグラ」という車名でした。
4年後の1989年にフルモデルチェンジして2代目が登場し、このときから車名のクイントが取れて、インテグラという車名に。
その後2度のフルモデルチェンジを経て4代目まで販売されましたが、2007年に販売終了となりました。
日本国内で販売されることはなくなったものの、2021年に中国で「シビック」の兄弟車として5代目インテグラが登場し、現在に至ります。
なお米国では、高級ブランド「アキュラ」において全く別のモデルがインテグラという車名で展開されています。
今回発売されたインテグラ リミテッドエディションは、そんな経緯を持つ中国向けインテグラの特別仕様車です。
現行モデルである5代目インテグラには、4ドアセダンと5ドアハッチバックの2種類があり、インテグラ リミテッドエディションは4ドアセダンとなっています。
ボディサイズは、全長4689mm×全幅1802mm×全高1415mmで、ホイールベースは2735mm。
エクステリアは、白と赤のカラーリングが特徴で、ボンネットパネル、ルーフパネル、トランクパネルの中央部に施された赤いストライプが、かつてのレーシングマシンを思い起こさせるようなデザインです。
フロントドアからフェンダーにかけて、「LIMITED EDITION」と書かれたロゴデカールを貼り付けてあるのも、特別仕様車ならではのオリジナル要素。
インテリアは、ダッシュボード下部のパネルと、ドアのウィンドウスイッチのパネルが従来の黒から赤に変更されており、レーシングマシンのようなデザインはエクステリアだけでなくインテリアにも施されています。
パワートレインは、2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジン+デュアルモーターを組み合わせるe:HEV(ハイブリッド)モデルと、2リッターガソリンエンジンモデルの2種類を用意。
前者は最大出力184馬力・最大トルク315Nm、後者は最大出力143馬力・最大トルク182Nmを発生します。
先進安全装備として、衝突軽減ブレーキシステムや車線逸脱軽減システムなどを筆頭とした、ホンダセンシングを搭載。
ボディカラーは、ホワイトをベースに赤いストライプの入ったデザイン1色のみ用意されています。
価格は13万1588元(約265万円)からで、全グレードに対して1688元(約3万4000円)高で購入できる設定です。
このような特徴を持つインテグラ リミテッドエディションには、現在さまざまな反響が集まっています。
まず多く見られるのが、「魅力ある」「かっこいい」「兄弟車のシビックよりデザインが好き」というルックスを称賛する声。
他のクルマとは一線を画したデザインが、刺さる人には刺さっているようです。
次に多く見られるのが、「日本でも販売してほしい」「なんで日本にはないの」と、国内で発売されないことを残念がる声。
このような声がホンダに届くことを願うばかりです。
さらに、「妥協して別のクルマ買おうとしてたけど、日本でインテグラが売られるのを待とうかな」という、気の長いファンの声も。
ホンダとしては嬉しい声に違いなく、このような根強いファンの気持ちを、大事にしてほしいと感じます。
※ ※ ※
現行モデルの特別仕様車として登場し、日本国内でもさまざまな反響のあるインテグラ リミテッドエディション。
通常モデルと日本円にして約3万4210円しか変わらない、という価格設定も魅力的で、その安さにおどろいている声も見られました。