長野県の新たな道路構想「上田諏訪連絡道路」が話題に。ネット上でも反響の声が集まっています。一体どのようなルートで、どのような声が上がっているのでしょうか。
■高速道路だと「長野まで迂回」必須だが…
長野県の新たな道路構想「上田諏訪連絡道路」が話題に。ネット上でも反響の声が集まっています。
一体どのようなルートで、どのような声が上がっているのでしょうか。
名古屋から中央道で北上し、飯田を経て岡谷までくると、そこからは北西に松本・長野方面へ行くか、南東に甲府・東京方面へ行くしかありません。
北上して軽井沢・高崎方面へ行く場合、下道の国道142号で山を越えるか、高速で長野までぐるっと迂回するしかありません。
そこへ岡谷~上田をまっすぐつなぐ高規格道路が「上田諏訪連絡道路」です。
2019年に関東地方整備局が策定した「新広域道路交通計画」に構想路線としてリストアップされ、将来的な「検討開始待ち」に位置付けられることになりました。
実現すれば、中央道から上信越道・北関東道がほぼ一直線でつながり、できるだけ都心近くを避けた中長距離移動が可能になります。なお同時に東西軸である「松本佐久連絡道路」も構想されており、日本海側~太平洋側を迂回なくむすぶことが期待されています。
岡谷~上田・佐久のルート(国道142号・国道152号)は先述のとおりショートカット路線として重要が高く、トラックなど中長距離の交通も多くなっています。1978年に「新和田トンネル」が開通し、厳しい峠越えは解消されましたが、まだ全体的に重交通を担うには未改良といえる状況です。
長野県では現在、中部縦貫道として、高山方面から松本へ抜ける国道158号のバイパス事業が進行中。「松本波田道路」をはじめ、各所で工事がおこなわれています。また甲府側から佐久方面へ抜ける「中部横断道」の未開通区間(長坂~八千穂)も、昨年に概略ルートが決定しています。
そんななか、優先順位として「上田諏訪連絡道路」の具体化検討の順番はまもなく回ってくるのでしょうか。まずは「計画段階評価」で概略ルートを決めることとなります。国交省は2024年度の計画でも、この道路についての言及は特にありません。来年度以降の動向に注目です。
※ ※ ※
新たな東名アクセスとなるこの道路構想に、コメントでは「ここできるとありがたい!」「生きてるうちに完成してくれ」「このルートが放置されてきたのが不思議」「これ本当作って欲しい」「新和田トンネルももう50年前のトンネルだからかなりボロいからね」「新和田トンネル前後は急勾配につきノロノロトラックで登りも下りも渋滞発生中」など、期待する声が多数見られました。