日産のタイ法人は、新型「ナバラ」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■日産新型「ナバラ」登場!
日産のタイ法人は、ピックアップトラックの新型「ナバラ」を発表しました。
ナバラとは、日産が生産、販売しているピックアップトラック。日本国内では1935年に初代モデルが登場した、「ダットサントラック」というクルマのタイでの名称でした。
タイで初めてナバラの名が登場したのは2002年。このときは「フロンティア ナバラ」という車名でしたが、日本でいう10代目のダットサントラックで、9代目以前のモデルはタイでは「BIG-M」という車名でした。
その後ナバラに車名を変更。現行モデルは2014年に登場した4代目で、2020年に大規模な改良を経て、現在の姿になっています。
今回発表された新型ナバラの主な改良点は、インテリアです。
まず、9インチのオーディオディスプレイタッチスクリーンや、高品質のソフトタッチ素材を採用。
収納スペース、USB充電ポート、外部の騒音を抑えるアコースティックガラス、個別調整のできるオートエアコンシステムなどの機能も充実しました。
PRO-4XグレードとPRO-2Xグレードには、8方向に調整できるパワーシートや、長時間の運転でも疲れにくい、人間工学に基づいて作られたゼログラビティシートが搭載されているのも特長です。
さらに、プレミアムなクオールモジュールシートも採用、熱がこもりにくいという特長があり、長距離ドライブ時の快適性をいっそう高めています。
ボディサイズは、最高級グレードであるPRO-4Xグレードで全長5260mm×全幅1875mm×全高1840mm、ホイールベースは3150mmです。
エクステリアは、堅牢さを表したというグリルと、力強い印象を与えるC字型のヘッドライトが特徴的。
そのほか、耐久性と積載性にすぐれた一体型スチールフレームシャシーを採用しており、荷台に簡単にアクセスするためのリアバンパーのステップや、積んだ荷物を固定するためのフラップタイプのタイダウンフックなども充実しています。
シングルキャブモデルにもサイドステップがついていて、積み下ろしの利便性を高めています。
パワートレインは2.3リッター4気筒DOHCツインターボディーゼルエンジンを搭載。最大出力190馬力/3750rpm・最大トルク450Nm/1500-2500rpmを発生します。
上記のエンジンはEURO5基準を満たしており、粒子を効率的に削減するディーゼル粒子フィルター(DPF)によって、高い応答性と燃費のよさを実現しました。
先進安全装備は従来モデルとおなじく、衝突被害軽減ブレーキや、2台前の走行車を検知する前方衝突警報「インテリジェント FCW」を筆頭に、さまざまな機能を標準装備。
ボディカラーはステルスグレー、フォージドカッパー、バーニングレッド、ブラックスター、トワイライトグレー、ブリリアントシルバー、ホワイトパール、ソリッドホワイトなど、グレードに応じて豊富な選択肢が用意されています。
価格は、60万5000バーツ(約255万円)から117万5000バーツ(約496万円)です。
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働くための商用車でありながら、インテリアの快適性を大幅にアップした、新型ナバラ。
使い勝手のよさだけではなく、乗り心地のよさについても見直されるきっかけになるかもしれません。