名古屋近郊エリアの新たな南北軸「一宮西港道路」が、概略ルートの最終決定段階に来ているなか、8~9月に地元でオープンハウスが開催される予定です。
■東海北陸道が伊勢湾岸道へ直結
名古屋近郊エリアの新たな南北軸「一宮西港道路」が、概略ルートの最終決定段階に来ています。
そんななか、国土交通省 名古屋国道事務所は2024年8月26日、2つの会場でオープンハウスを開催し、意見ヒアリングを行うと発表しました。
一宮西港道路は、名神高速・東海北陸道の「一宮JCT」から南下し、東名阪道を経由して、伊勢湾岸道へ接続するものです。
これが完成すれば、悪名高い渋滞ポイント「一宮JCT」の渋滞緩和に期待がかかります。というのも、現在は、東海北陸道の交通流がすべて名神に流れ込むため、交通集中や車線合流で、大渋滞を引き起こしていたからです。
東海北陸道の交通が、名神に入らずにそのまま一宮西港道路へ直通すれば、交通量が分散されることとなります。
東海北陸道から新名神、三重県方面に行く場合も、移動手段がありませんでした。いったん清州まで出て、名二環を迂回する必要がありました。
一宮西港道路が完成すれば、伊勢湾岸道へ、最短ルートで行くことができます。
また一宮西港道路は、名古屋港からそのまま知多市へ出て、岡崎市内で東名までつなぐ別の高規格道路「名古屋三河道路」も計画されています。これが完成すれば、名神・東名のバイパスルートとして期待がかかります。
どちらも、概略ルートを決定する段階まで、話が進んでいます。
一宮西港道路の場合、1回目の「計画段階評価」で概略ルートの3案が決定。今回は、2回目の計画段階評価で、概略ルートの「最終案」が決まることになります。
地元ヒアリングなどが大々的に行われ、ルートが選定されます。
そのひとつとして、「オープンハウス」が開催され、そこに来た人々から意見をもらうことで、そのヒアリングの一環とします。場所は「ヨシヅヤ津島本店」(8/31開催)および「イオンタウン弥富」(9/23開催)です。
3つのルート案は「西尾張中央道に並行する高架道路」「弥冨ICを通る高架道路」「国道155号の高架化」です。
なおルート選定に関わるアンケートは10月4日までを予定しています。