いすゞの名車「ビッグホーン」。2002年で終売となってしまいましたが、Theo throttle氏は、このビッグホーンの新型モデルを予想したレンダリングを投稿しています。どのような仕上がりなのでしょうか。
■22年ぶり復活な「ビッグホーン」?
いすゞと言えば現在はバスやトラックなどの商業車を専門にするメーカーとして知られていますが、過去には乗用車やSUVなどをリリースしており、その中には名車として現在も多くのファンを抱えるモデルも多数存在しています。
また現在でも海外向けにピックアップトラックやそれをベースとしたSUVなどをリリースしており、現地で高い評価を集めているほか、日本への導入を希望する声も少なくありません。
そんないすゞの名車SUVの中でも、ひと際ネームバリューが高いのが、1981年に初代モデルが登場した「ビッグホーン」ではないでしょうか。
ピックアップトラックのメカニズムを流用して生まれたSUVとして、ハイラックスサーフやパジェロ、テラノに先駆けて登場したビッグホーンは、往年のレンジローバーを思わせるスタイルで登場。
当初は4ナンバー登録のみでしたが、のちに5ナンバーのワゴンも追加され、モアパワーに応じるためにディーゼルターボモデルを追加したり、ロングボディの4ドアモデルを追加したりと、現在のSUVの礎となった1台でした。
さらにSUVでありながら、ドイツのチューニングメーカーであるイルムシャーの名前を冠したモデルや、ロータスが手掛けたモデルを追加するなど、そのバリエーション展開も先見の明があったのですが、残念ながらいすゞの乗用車事業からの撤退によって2002年に2代目モデルをもって終売となってしまいました。
そんなビッグホーンがもし現代に蘇ったら……というコンセプトで仮想新型ビッグホーンを作り上げたのが、Theottle氏です。
Theottle氏によると、現在いすゞのピックアップトラックである「D-MAX」をベースとしたモデルをマツダが「BT-50」として販売しているということもあり、逆にマツダの「CX-90」をベースに新型ビッグホーンをレンダリングしようとも思ったそうですが、今回は過去にビッグホーンのOEM供給を受けてホンダ「ホライゾン」/アキュラ「SLX」として販売していたこともあるホンダのモデルをベースにすることに決定。
そのベースとなったのは、現在ホンダ最大のSUVとして北米地域で販売されている3代目「パイロット」で、スポーティさを持つパイロットに対し、仮想新型ビッグホーンはいすゞらしい無骨さも感じるスタイルへ見事に変貌しています。
もちろんこのレンダリングはあくまでバーチャルなものであり、実際に開発が進んでいるという類のものではありませんが、いすゞとホンダは現在、燃料電池大型トラック向けの燃料電池システムの開発及び供給のパートナーとしてタッグを組んでいるため、全くの絵空事とも言い切れない絶妙なチョイスとなっています。