トヨタは新型「クラウン エステート」の発売を、2024年12月以降に延期する方針を示していることが各メディアで話題になっています。ステーションワゴンとSUVを融合させたボディをあえて車高が低いスタイルにしてみたら、一体どのようなクルマなのでしょうか。
■新型「クラウン エステート」の車高を下げてみた!
トヨタは、自動車の量産に必要な型式指定を巡る不正を受け、新型「クラウン エステート(以下エステート)」の発売を2024年12月以降に延期する方針を示していることが各メディアで話題になっています。
16年ぶりの復活となるエステートはステーションワゴンとSUVを融合したボディスタイルですが、車高(最低地上高)を低くして、かつてのステーションワゴンに近づけてみると、一体どのような印象になるのでしょうか。
エステートは、トヨタの高級車シリーズ「クラウン」のステーションワゴンタイプとして1999年に初登場しました。
同車はそれまで販売されていた「クラウン ステーションワゴン」の後継として開発され、11代目クラウンをベースにワゴン化されたものでした。
エクステリアは同世代のクラウン「アスリート」と「ロイヤル」のデザインを踏襲しつつも、インテリアにはステーションワゴンとして世界初の電動リクライニングシートや紫外線吸収プライバシーガラス、左右独立エアコンといった最新装備を備えていました。
そして2007年に生産終了してから、その後のクラウンシリーズにもステーションワゴンはラインナップされませんでした。
しかし2022年7月にトヨタは16代目クラウンシリーズを発表し、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」と共に17年ぶりに「エステート」が復活することが発表されました。
新型エステートは、従来のステーションワゴンの要素を保ちつつも、SUV的なデザインと機能を取り入れた新しいスタイルで再登場します。
ボディサイズは全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mmで、2850mmのホイールベースを持ち、大径21インチホイールと前後フェンダーによってSUVらしい力強さを強調したスタイルが特徴的です。
インテリアは他の16代目クラウンと共通のデザインを採用しつつも、エステート独自のカラーバリエーションを取り入れており、荷室も最大級の広さを誇ります。
パワートレインはハイブリッドとプラグインハイブリッドの2種類が用意され、駆動方式は4WDを採用しています。
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そんな新型エステートを往年のステーションワゴンをイメージし、最低地上高を下げたレンダリングを制作してみました。
最低地上高を下げた結果、車幅がさらにワイドに強調され、より重厚感のあるルックスとなっています。
また流麗なボディラインによって伸びやかさを演出しているほか、ワゴンスタイルとなったことで、もっとエレガントな印象が与えられました。
そこに大径ホイールを合わさることで、絶妙にスポーティな要素が加わり、高い走行性能を期待させる雰囲気を纏っています。
しかしSUVとして悪路走破性能も考慮されたボディ形状のため、リアオーバーハングが短いところは、ステーションワゴンのイメージと相反する要素です。
いずれにせよこのまま順当に発売されれば、2025年1月に開催予定の「東京オートサロン2025」で、実際にシャコタンのカスタムが施された新型エステートを見られるかもしれませんね。