2024年8月23日、日産のドイツ法人は、デュッセルドルフで行われるキャンピングカーイベントに、大型ミニバン「プリマスター シーサイド by デスレフ」を出展します。新型デジタルコントロールユニットを搭載しました。
■スマホで遠隔操作可能できる「スマートコントロール」を新搭載
日産のドイツ法人は2024年8月23日、ドイツ・デュッセルドルフで8月30日から9月3日まで開催されるキャンピングカーイベント「CARAVAN SALON DUSSELDORF 2024(キャラバンサロン デュッセルドルフ2024)」にブースを出展します。
会場では、複数の機能をアップデートした最新版の「プリマスター シーサイド by デスレフ」(以下、プリマスター シーサイド)を初公開します。
プリマスター シーサイドのベースとなる「プリマスター」は、欧州向けに展開されるスライドドア付きのラージクラスミニバン及び商用バンです。
アライアンスを組むルノーからOEM供給される「トラフィック」をベースにしたモデルで、現行型は2016年に登場。2021年にマイナーチェンジをおこなっています。
そんなプリマスターをベースに、ドイツのキャンピングカーメーカー「Dethleffs(デスレフ)」社と共同で開発された本格的なキャンピングカー仕様車がプリマスター シーサイドです。
パワートレインは、最高出力150ps・最大トルク350Nm仕様と、最高出力170ps・最大トルク380Nmの高性能仕様の各2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。
それぞれ6速MTと6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が選択可能で、共に排出ガス規制「ユーロ6」に適合します。
全長5080mm×全幅1956mm×全高2040mmの大柄なボディにより、広い室内空間を誇ります。
最大6つの独立したシートと4名が就寝可能なベッドを備え、うち2名分のベッドはポップアップルーフを展開して使用するものです。
ルーフベッドのマットサイズは1890mm×1250mm。客室内に展開されるベッドサイズは2000mm×1250mmです。
車内には簡易式のキッチンスペースも装備。2口ガスコンロや29リットルの水タンクを備えたシンク、36リットルの冷蔵庫などが備わるほか、食器や調理器具を収納できる収納スペースがあります。
今回展示される最新モデルでは、キャンピングカー用のスマートコントロールとインフォテイメントシステムを統合した新型デジタルコントロールユニットを初公開します。
日産とデスレフ、そしてドイツのスタートアップ企業であるレボリューション社の共同開発によるもので、照明、暖房、空調などの実用的な機能をスマートフォンのアプリ経由で遠隔操作できます。
車載サブバッテリーの管理もおこない、電池残量や外部充電、太陽光充電などの状態も把握できます。
さらに水タンクや汚水タンクの充填レベルもリアルタイムで確認可能です。
また従来のコントロールユニットに比べ省スペース化を図ったことで、室内のキッチンスペース収納も拡大されています。
最新版プリマスター シーサイドのドイツにおける販売価格(付加価値税抜き)は、5万8781.51ユーロ(約947万円)から6万1991.60ユーロ(約1000万円)までです。
なお最新のデジタルコントロールユニットは従来型のプリマスター シーサイドに装着することも可能だといいます。