トヨタには、かつて「ラウム」というクルマが存在しました。ラウムとは一体どのようなクルマなのでしょうか。
■トヨタ「ラウム」ってどんなクルマ?
トヨタには、かつて「ラウム」というクルマが存在しました。どのようなクルマなのか、紹介します。
ラウムは、1997年から2011年まで販売されていたトールワゴン。
「乗る、使う、楽しむ」を具体化する「ヒューマン・フレンドリー・コンパクト」を開発テーマにし、リアドアが両方スライドドアという、当時のコンパクトカーでは珍しいつくりを採用しました。
車内空間がセダンより高く、足踏みパーキングブレーキを採用したことで、車内を歩いて移動することも可能となっています。
2003年に登場した2代目モデルは、「クルマづくりにおけるユニバーサルデザインの追求」を開発テーマに掲げ、センターピラー内蔵の助手席ドアを採用。後席のスライドドアと同時に開放することで、開口幅1500mmの大きな開口部を開けられるようにしました。
また、助手席のシートクッション前端を支点に引き起こせるタンブルシートにして、乗り降りや荷物の積み下ろしを楽にしたのも特長的でした。
ボディサイズは、全長4045mm×全幅1690mm×全高1535mm、ホイールベースは2500mm。
エクステリアは、山型のベルトラインが特徴で、ドアハンドルを誰もが使いやすい地上高920mmに設定したことと、運転席からの良好な視界の確保を両立させた結果生まれたデザインです。
インテリアは、インパネを水平基調とすることで、横への広がりを感じさせる車内空間を実現。
パワートレインは、5E-FE型1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、2WD仕様のグレードで最大出力109馬力・最大トルク141Nm、4WD仕様のグレードで最大出力105馬力・最大トルク138Nmを発生します。
安全装備としてABS(アンチロック・ブレーキシステム)を標準装備。ボディカラーは全11色から選択可能でした。
初代モデルの価格は消費税抜きで129万8000円から159万8000円で、最後のモデルである2代目ラウムの価格は消費税込みで159万6000円から198万4500円となっていました。