2024年8月23日、三菱のタイ法人はイベント「BIG MOTOR SALE 2024」に出展し、2024年2月に発表された新型「エクスパンダー クロス HEV(ハイブリッドEV)」を公開します。どのようなクルマなのでしょうか。
■PHEVの技術を生かした独自開発の新型ハイブリッドモデル
三菱自動車工業(以下、三菱)のタイ法人は2024年8月23日、バンコク国際貿易展示センター(BITEC)で同日から9月1日まで開催のイベント「BIG MOTOR SALE 2024」に出展します。
会場では、2024年2月に発表された新型「エクスパンダー クロス HEV(ハイブリッドEV)」が実車展示されました。
エクスパンダー クロスのベースとなる「エクスパンダー」は、2017年にインドネシアで発表された3列シートのコンパクトミニバンです。
ミニバンならではの居住性や多用途性に加え、三菱が得意とするSUVのテイストを加えた力強いスタイリングと走りの良さを特徴としています。
インドネシアでの発売後、アセアン、中南米、中東などに展開を拡大しています。
そして2019年、最上位モデルの位置づけとして、SUV色を強めたクロスオーバーモデルのエクスパンダー クロスが追加されました。
2022年度、エクスパンダーシリーズのグローバルにおける販売台数は累計13万台以上を記録し、主力ピックアップトラック「トライトン」や上級SUV「アウトランダー」に続く3位に位置するなど、三菱の重要な世界戦略車となっています。
そして2024年2月、エクスパンダーシリーズに新たに追加されたのが“HEV(ハイブリッドEV)”モデルです。
アウトランダーなどに搭載されるPHEV(プラグインハイブリッド)システムから派生した新開発のハイブリッドシステムを搭載します。
EVモード、ハイブリッドモード、回生モードで構成され、走行状況や駆動用バッテリー残量に応じてシステムが自動で最適な走行モードを選択して低燃費化するとともに、力強く気持ちのよいモータードライブを実現するものです。
同時に新開発された1.6リッターDOHC 16バルブ MIVEC アトキンソンサイクルエンジンは三菱初の電動ウォーターポンプを採用するなど、エンジン単体での燃費向上も図られています。
またEV走行のための2つのモードと、路面状況に応じて最適な走行制御を行う5つの走行モードを切り替え可能な7つのドライブモードも備えています。
ボディサイズは、全長4595mm×全幅1790mm×全高1750mm、ホイールベース2775mm。
HEVモデル専用のエンブレムを備え、フロント下部、サイドガーニッシュ、リヤバンパー、ホイールにブルーのアクセントカラーを追加します。
またボディカラーに専用色の「ホワイトダイヤモンド」を新設定したほか、新型エクスパンダークロス HEV専用色として「グリーンブロンズメタリック」も用意します。
内装は、8インチカラー液晶メーターを採用し、パワーメーターやエネルギーフロー、EV走行比率、バッテリー残量など、HEVならではの情報を表示します。
また画面も先進的なエンハンスモードと、アナログメーターを模したクラシックモードが選択可能です。
タイの三菱法人レムチャバン工場で生産される新型エクスパンダークロス HEV。タイにおける販売価格は、96万1000タイバーツ(約408万円)からです。
なお今回、新型エクスパンダークロス HEVをBIG MOTOR SALE 2024会場で購入した場合、0%金利で提供されるなどの特別オファーが用意されているといいます。
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タイの三菱法人 社長兼CEOの稲葉良一氏は次のように話します。
「三菱の全モデルは、三菱自動車らしさを織り交ぜた最先端技術を駆使して継続的に開発されており、優れた走行性能、堅牢性、安全性、快適性、そして環境への配慮を備えた他に類を見ない優れたドライビング体験を提供しています。
あらゆるライフスタイルに対応し、それを実現できるように開発された全モデルには、特別なプロモーションも用意されています」
会場にはこのほかにも「エクスパンダー HEV」をはじめ、限定車「トライトン ブラックエディション」などの最新モデルが出展されています。