トヨタの高級ミニバンとして人気の「ヴェルファイア」ですが、通常仕様にはない“謎のモデル”がお披露目されたことがありました。どのよう仕様なのでしょうか。
■「VIPヴェルファイア」一体どんなモデル？
トヨタの高級ミニバンとして人気を誇るのが、「アルファード「ヴェルファイア」です。
2023年6月に8年ぶりとなるフルモデルチェンジをおこない、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目へと進化しました。
両車ともに、迫力のあるデザインや高級感な内装など、先代モデルで好評だった特徴を維持しつつ、さらにプレミアムな内外装や走行性能・快適性を身に着けています。
先代モデルではアルファードの人気に押され、ヴェルファイアの販売が低迷したということもあり、現行モデルではアルファードとの差別化を図るべく、ヴェルファイアはスポーティな高級ミニバンへと路線を変更しました。
その中身は、専用ブレースや独自のチューニングを施したサスペンションの採用に加え、これまでの3.5リッターV型6気筒エンジンモデルに匹敵する、パワフルな2.4リッターターボエンジンも搭載。ヴェルファイアは走行性能を重視したミニバンへと生まれ変わっています。
そんなヴェルファイアのラインナップは、「Zプレミア」（2.4リッターターボまたは2.5リッターハイブリッド）と「エグゼクティブラウンジ」（2.5リッターハイブリッド）の3タイプのみ。いずれも2WDと4WD（ハイブリッド車はE-Four）が選択できます。
また、ボディカラーは「プラチナホワイトパールマイカ」と「ブラック」、インテリアカラーは「ブラック」「サンセットブラウン」を設定するなど、内外装のカラーが厳選されていることがわかります。
そんななか、かつて、通常モデルには設定がないダークシルバー塗装のヴェルファイアがお披露目されたことがありました。
それは、2023年9月6日に世界初公開された新型「センチュリー」の発表イベントで展示されたモデルで、特別なボディカラーを身にまとったほか、シルバーに輝くアルミホイールを装着（通常モデルはブラックの19インチホイール）。
加えて、テールゲートには「PHEV」のエンブレムが装着されており、「プラグインハイブリッド」を意味するものですが、これも通常モデルではラインナップされていない仕様です。
しかも、車内は4人乗り仕様となっており、従来モデルに設定されていた「ロイヤルラウンジ」のような最上級のVIPグレードに当たるモデルだといえるでしょう。
アルファードやヴェルファイアはもちろん、レクサスブランドからは4人乗りまたは6人乗りの超高級ミニバンが発売されるなど、大型ミニバンをショーファーカーとして使うというニーズが高まっています。
そんななか、4人乗りの「ヴェルファイア PHEV」が密かにお披露目されており、このVIPグレードが近いうちに登場する可能性が高いといえるのかもしれません。
プラグインハイブリッドシステムの詳細なスペックは明らかになっていませんが、もちろん、アルファードにもPHEVおよび4人乗りが設定されることが予想され、トヨタの高級ミニバンの今後の展開が注目されます。