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トヨタ「“3人横並び”スーパーカー」公開に世界がビックリ! 斬新すぎる「前席3シーター」採用! ド迫力の「ガルウィングドア」も搭載した“400馬力超えモデル”とは

くるまのニュース 2024年9月3日 12時10分

かつてトヨタの発表した「アレッサンドロ ・ボルタ」は、珍しいシートレイアウトを採用した魅力的なスーパースポーツモデルでした。

■トヨタと名門デザインスタジオが協力!

 世界中の自動車メーカーから発表されるコンセプトカーの中には、「もしこのまま市販されたら面白い」という個性的なものが多数あります。
 
 例えば、2004年にトヨタの発表した「アレッサンドロ ・ボルタ」は、珍しいシートレイアウトを採用した魅力的なスーパースポーツモデルでした。

 アレッサンドロ・ボルタは、2004年にスイスで開催された「ジュネーヴ・モーターショー」で発表された、ハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカーです。

 その車名は、ボルタ電池を発明した物理学者のアレッサンドロ・ボルタ氏が由来となっています。

 同車は当時トヨタが行っていた「ハイブリッド方式を用いたスポーツカー研究」の一環として開発されたコンセプトカーで、イタリアのデザイン工房「イタルデザイン・ジウジアーロ」とのタッグで開発が行われました。

 ひと目で目を惹く美しいデザインは、イタリアの名門カロッツェリア「イタルデザイン・ジウジアーロ」が担当しており、フェラーリやランボルギーニなど世界の名だたるスーパーカーにも引けを取らない「くさび型」の鋭いスタイリングが特徴的。

 さらに通称「ガルウィングドア」とも呼ばれる「シザースドア」を採用しているのもポイントです。

 パワーユニットは、3MZ-FE型の3.3リッターV型6気筒エンジンにハイブリッドシステムのモーターを組み合わせ、最高出力402馬力を発揮し、最高速度250km/hとしています。

 そんなアレッサンドロ・ボルタにおいて、最も興味深い点がインテリアです。

 なんと「横一列の3シーター」という、世界を見渡してもあまり見られない斬新なシートレイアウトが採用されていました。

 このレイアウトには、ステアリングとアクセル・ブレーキペダルが付いたペダルボードは左右にスライドする機構が組み合わされ、これによって3列シートのどの位置に座っても運転することが可能というユニークなシステムとなっています。

 このように、アレッサンドロ・ボルタは個性的で魅力的な特徴を兼ね備えたクルマでしたが、市販化には至らず、残念ながら幻のスポーツカーとなってしまいました。

 もし市販化されていたら、最大の特徴である3列シートとスライド式ペダルボードもコンセプトカーから引き継がれていたのか、気になるところですね。

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