さいたま市は2024年9月30日に国道122号の「蓮田岩槻バイパス」が開通すると発表しました。一体どのようなバイパスで、どのような効果があるのでしょうか。
■122号“ワンツーツー”の渋滞ポイントが改良
さいたま市は2024年8月29日、国道122号「蓮田岩槻バイパス」について9月30日23時に開通すると発表しました。
一体どのようなバイパスで、どのような効果があるのでしょうか。
国道122号は栃木県日光市から東京都豊島区を結び、国道17号(中山道)や254号(川越街道)などとともに、埼玉県の各地を経由する重要な道路です。沿線では「ワン・ツー・ツー」とも呼ばれています。
川口JCTから東北道岩槻IC付近にかけては片側2車線で比較的信号も少なく、走りやすい道路ですが、東北道の「側道」としての役割も果たしており、付近の住民車両と大型車が入り乱れ、従来から交通量が多くなっています。
いっぽう、この片側2車線の区間はさいたま市岩槻区の加倉(北)交差点でいったん途切れています。
その先は県道2号線へ一瞬入り、クランク状の右左折を経て、東北道上り線側へとシフトし、122号の上りと対面通行するといった形になっています。
このことから、加倉(北)および、その南にあり国道16号線と交わる加倉(南)交差点では慢性的に激しい渋滞が発生。
大宮駅から岩槻市内を通り、交通量の多くなっている県道2号線と、16号線で大宮・川越方面/春日部・野田方面を行き来するクルマとが入り乱れ、平均速度が20km/h以下のノロノロ運転が強いられます。
事故も多く、加倉(北)交差点は岩槻区のなかでもワーストの件数だといいます。
この迂回ルートを抜けた先は、岩槻区平林寺橋交差点では再び東北道と並走。その後蓮田市内にて再び片側2車線に戻るという形になっており、これが「蓮田岩槻バイパス」として整備されています。
今回開通するのはこの渋滞の根源となっていた“クランク経路”をまるまる通り抜けるもので、加倉(北)から平林寺橋までをまっすぐショートカットすることが可能です。
さらに、対面通行が解消することで、上り線の2車線化も進行。標識やガードレールの整備や切り替えなどを経て、2025年3月に開通するとしています。