2024年8月31日から、東名・新東名では、神奈川県内の一部区間で、無料で通行できる措置が取られています。台風10号による一般道通行止めが理由ですが、どこが無料になるのでしょうか。
■国道246号が一部通行止め 復旧には時間
8月末の強い台風10号により、神奈川県でも国道246号が一部通行止めになっています。
それに伴い、東名・新東名では、当該区間について無料通行できる措置が取られています。
国道246号は、神奈川県中西部で実質的に唯一の東西軸となっており、松田~厚木をむすぶ一般道ルートはほぼここしかありません。平時は朝夕を中心に混雑が激しくなっています。
そんななか、台風10号による大雨で、秦野市と伊勢原市の市境を抜ける「新善波トンネル」の厚木側出口で、8月30日に斜面崩壊が発生。これに伴い、前後の約4kmにわたって通行止めとなっています。
国土交通省 関東地方整備局は「復旧には、相当の期間がかかる見込み」だとしています。
この代替ルートとして臨時で設定されたのが、並行する東名高速と新東名高速です。
8月31日からはじまった「無料で高速道路を利用できる区間」は以下のとおり。西側と東側でそれぞれ設定されたICとのあいだを通る場合のみ、通行料金が臨時で無料となります。
【西側】
新東名:新秦野IC、秦野丹沢スマートIC
東名:大井松田IC、秦野中井IC
【東側】
新東名:伊勢原大山IC、厚木南IC
東名:厚木IC
ETC車の場合は、ETCによる自動計算で無料扱いとなります。非ETC利用の場合は、通行券の情報から、料金精算時に無料扱いにしてくれます。
なお、西側のみ完結する移動や、東側のみ完結する移動、伊勢原大山IC~伊勢原JCT~大井松田IC・秦野中井ICという「Uターン移動」、さらに当該区間を外れた移動があった場合は、無料とはなりません。御殿場ICで乗って厚木ICで下りる場合は、「途中だけ無料」とはならず、御殿場~厚木の全区間分の料金を払わなければなりません。
この無料措置は、国道246号の復旧まで継続されるとしています。
ネット上では「東名に続き東名も開放!神対応だな」「R246の通行止は、市民にとって大変な事なので、このような措置はありがたいです」など、臨時の無料化に対して期待する声も見られています。